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ロジカルな「箇条書き」 〔気になる記事(東洋経済ONLINE)〕
何度か取り上げている「アマゾンのPowerPoint資料」に関する記事です。
・「アマゾンの会議」でパワポ資料がNGな理由
ジェフ・ベゾスが気づいた「箇条書き」の盲点
→ https://toyokeizai.net/articles/-/373229
この投稿者の主張ですが、同意できるところもあれば、不同意のところもあります。
まず、同意できるのは、
・箇条書きだと、行間を読むことで、人によって解釈の違いが生じやすい
・発表者も行間にさまざまな思いや考察を埋め込んで説明することが多いので、後日それらを思い出そうとしても非常に難しい
という点です。
が、それは「プレゼンテーション」の場合です。
私は、「(意思決定するための)社内会議」と「(対外アピールするための)プレゼンテーション」とは “全く別物” だと考えています。
社内会議のための資料の「箇条書き」は、
・センセーショナルなひと言メッセージを列記するものではありません。
・「結論」と「それに至る論拠」を簡記した “ロジカル・ライティング” であるべきです。
文章でだらだら論旨を書くぐらいだったら、「箇条書きを矢印で結んだ」ものの方が(私にとっては)分かりやすいですし、そういう形式で表そうとすると、その過程で改めて「根拠」や「ロジック」を検証することになるはずです。
エッセンスだけを凝縮して、それを文章にまとめようとすると、必然的に何回も書き直しをしなくてはならなくなります。おそらくベゾスは、そのようにじっくり検討して推敲するプロセスも期待して、この会議の資料作りのルールを考えたのだと思います。
投稿者はこう結んでいますが、これは「ロジカル・ライティング」では当然です。
要は、“そうやって「しっかりと整理されたロジック」をどういう形式で表現するか”の問題です。「だからPowerPointの箇条書きがダメ」というのは“的外れの指摘”だと私は思います。