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グレープフルーツ・ジュース (オノ・ヨーコ)
知り合いの方のBlogで紹介されていたので、手にとって見ました。
訳者の南風椎さんによるまえがきにはこう書かれています。
(p4より引用) 心ある人々に今も歌いつがれているこの「イマジン」は
ヨーコの『グレープフルーツ』という本に
インスパイアされたものだと、ジョン自身が語っています。
「想像しなさい」という言葉は
ヨーコがジョンにあたえた
世界を変えるためのキーワードだったわけです。
私の感性は、詩を読むことには全く向いていないので(詩を感じる感覚が非常に乏しいので)、正直、オノ・ヨーコさんの詩で何か触発されるようなことはありませんでした。
そういう感性を持ちたいとは、結構本気で思っているのですが・・・。
そもそも詩を「読もう」とする姿勢自体がよくないのかもしれません。
(p66より引用)
ある金額のドルを選びなさい。
そして想像しなさい。
a その金額で買える
すべての物のことを。
想像しなさい。
b その金額で買えない
すべての物のことを。
一枚の紙にそれを書き出しなさい。
この本は、オノ・ヨーコさんの詩に33人の写真家の作品をコラボレートさせたものです。詩と写真とのシナジー・・・
私にとっては、(残念ながら)それぞれの写真の印象も大きなインパクトを感じるほどではありませんでした。
写真は写真としてのメッセージがあるべきだと思います。それぞれの写真に相応しい版で見ることができたら、きっと印象は違っていたのだと思います。
(p86より引用)
道を開けなさい。
風のために。
予想通りではありますが、私とこういったタイプの本との相性は今ひとつのようです。
Burn this book after you’ve read it.