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社会人一年生へのお薦め本(その1)
社内研修等で何か話したあとの質疑応答の時間に、ときおり「お薦めの本はありますか?」と質問されることがあります。
そういったときは、研修の一環とのシチュエーションを踏まえ、「業務に取り組むうえでのヒント」として役立ちそうな内容のものを紹介するのですが、たとえば、こんな本です。
(私のベースとなる考え方に大きな影響を与えてくれた本なでの、かなり昔のものばかりですが・・・)
・企業参謀 (大前 研一)
https://amzn.to/301Gmtv
私が 最初に読んだのは大学生のころなので、もう 40 年以上前の本です。
初期のころの大前さんの著作からのインプットは、 マーケティング感覚やロジカルシンキングに関する私の基本的な考え方のベースになっています。
・失敗の本質-日本軍の組織論的研究 (戸部 良一・寺本 義也 他)
https://amzn.to/3kyXheG
この本もとてもポピュラーで多くの人が推薦していますね。
私も再読しましたが、「マネジメント論」「日本人論」「戦争論/平和論」等々 いろいろな読み方・捉え方ができる本です。
是非通読してみて欲しいのですが、日本軍の失敗の事例研究として6つの事件(作戦)が紹介されているので、図書館で借りて、一部(興味を惹いた作戦)だけ読んでもいろいろと気づくところがあると思います。
(特に、昨今議論されている「新型肺炎への政府対応」を評価するうえでも参考になるでしょう)
・知識創造企業 (野中 郁次郎・竹内 弘高)
https://amzn.to/2RQzXfZ
20年以上前に書かれた著作ですが、当時の日本企業の現状を踏まえた実践的な論考で「(日本的な)マネジメントの基本」を押さえるには最適な一冊だと思います。
もちろん、今、経営環境も企業も大きく変化していますから、著者の示唆がそのまま活きるかといえば是々非々のところがありますが、こういった著作を読んで「自分なりの思考の基軸」をもっておくと、新しいインプットに会ったときにもそれと対比して整理できるのでより理解が進みます。
特に、暗黙知・形式知を扱った「SECIモデル」の解説部分だけでも読んでみることをお勧めします。
3冊とも買って落ち着いて読んでみて損はありませんが、たぶんほとんどの公立図書館には所蔵されていると思うので、まずは借りてパラパラとページをめくってみることから始めてはどうでしょう。