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クルクマ

以前からとても気になっていたクルクマの花

夏バテなのか
何故だか足がフラフラで
身体が悲鳴を上げている

明日は母の月命日
どうしても花だけは買いに行かないと

いつもの花屋に車を走らせる
店の前にはピンクション
暑さに強い花だから
今日もいっぱい置いてある

仏花の花束を手に取り
空調の効いた店の中へ

目を惹いたのは八重咲きの百合の花
とっても可愛い花だけど
これは豪華な感じで
今日の気分ではない

ガーベラや向日葵、デルフィニウム、トルコ桔梗

ふと見ると
クルクマを小分けにして置いてある
「これだ」
黄緑色、紫色、ショッキングピンク、薄いピンク

どの色にしようか、また迷う
黄緑色を手に取るものの
ピンと来ない

母の顔が浮かんで来て
薄いピンクを持ってみる
どうやら今日はこちらの色がご要望らしい

可愛らしい色と花
わたしも気に入った

仏花とクルクマを買い求め
又すぐに車で家にUターン

晩にお供えするオーロラブラックという葡萄と母の好きなサイダーは少し前から用意してある

いつでもスタンバイOK

どうしてもクルクマの花が気になって
それだけは早めに飾ってみる

何にも出来ない日
誰にも構うことはない
ひとりきりは楽である
簡単にレトルトおじやで夕食を済ませる

本当はさみしくて仕方ない
このままひとりで人生を終えるのか

一日生涯

死ぬにも死ねぬ
わたしのものであって私のものでない肉体と魂

自由にならない

そんなことを考えるわたしは何者

母の月命日に耽る思い
明るく生きたい
そして明るく逝きたい

寝る前にYouTubeを見て帛紗ふくさのお稽古を忘れない

母の帛紗に触れながら




かなしくても辛くても自主練は続けていく

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