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Photo by
23zou
流されて
楽しいひとときはすぐに去ってゆく
またいつもの自分に戻っている
どうしたら変われることができるのか
無理をしないで行こうとしても
いつもどこかで意地を張る
本当は大丈夫ではないはずなのに
自分を誤魔化し逃げているのか
私のことを心配してくれる人たちがいるのに
ずっと心を閉ざして生きている
母がいなくなってからはもっともっと意固地になる
みんなが遠慮がちに見守ってくれている
そのやさしい気持ちに気づいた時から少しずつ変わり始めている
太陽の温もりに触れたように
ただ雨の日も曇りの日もある
いつも太陽の温もりを感じることは出来ない
生きることは修行だといつもどこかで感じている
私の目の前に現れるものごとは全てがお試しなのだと分かっていても
受け入れることを拒絶する
それを乗り越えたなら
神さまはご褒美を用意してくれているはずなのに
ただそのご褒美というやつはまた人間にとってはもっと試練になるらしい
本当はそれがこの世に降りて来た意味
苦しくてもかなしくてもつらくても
節から芽が出る
くるしみはいつか喜びに変わる
神さまは前の前を見越してわたし達の成長を望まれる
少しずつ少しずつ分かりかけてはくるものの
人間は短気でわがままだから
ついてゆけずに脱落する
それでも神様は見守ってくれている
本当の私の望みはもうこの世には降りて来たくないことだから、これでも、これでもか…といろいろな試練を詰め込まれるのか
いつまでも母は一緒にいてくれるはずはない、いつかいなくなる
当たり前のことなのに分からなかった
頭では分かっていても
心は納得してくれない
見えなくなったけれど母は見守ってくれているはず
写真を見つめると涙が出る
母がいなくなってから三回目の季節が巡ってくる
そしてわたしも「ばあば」になる
「ばあば」と言う呼ばせ方だけは勘弁してもらおう
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