十日に一度
朝は雨の中
ゴミ出しをする
お昼のお弁当を作り
焦らずに家を出る時には雨は止む
あたたかいのか寒いのか分からない
そんな一日
母がいなくなってから
何にも考えられずに生きて来た
十日に一度が生き甲斐である
わたしには帰る場所がある
おやもとへ
それはしあわせ
十日に一度逢いに行く
わたしは孤独が好きなのか
孤独はさみしい、つまらない、
どうしてわたしは一人ぼっちなのか
そんな言葉に揺さぶられ
今はひとりでのんびりと
みんなが孤独を抱えている
見せてはいけないようである
何故みんな隠すのか
心を病みそうな闇を抱えて生きている
あの人もこの人も
明るく明るく振る舞っているものの
やはりどこかで無理が垣間見えてくる
生きるってなんだろう
わたしはまた迷い込む
それでもわたしはおやさまに守られている
おそれや不安は感じないように
夜のとばりが降りてきて
小さな灯に誘われる
いつもと違う景色が顔を見せる
お地蔵さんもマリア様も弥勒菩薩も
ほのかな光に照らされて
これが今日のご褒美か
朝から晩まで
おやもとにいられるしあわせを
感じてる
十日に一度
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