秋の足音
昨日まで暑かったはずなのに
汗が滴るくらいに
ところが朝起きると
なんだか涼しい
秋は急にやってくる
わたしは季節の変わり目が苦手だ
体調を崩す
なんだかだるい
身体からの拒否反応
それでも起きないと
ひとりだとタラタラできる
自分を律しないと
それでなくても
わたしは逃げる
どうしたら楽になれるのか
そんなことばかり考える
気持ちを切り替え
仏壇に炊き立てのご飯をよそい
お水を捧げ
お祈りをする
毎日同じことの繰り返し
それでもなんとか生きている
母は父を亡くしてから
どんな気持ちで生きていたのか
母の残したノートがある
向き合わないと
ふと思う
今日もちゃんとお稽古をする
帛紗の捌き方、茶せんを使ってお茶をたてる練習をしてみる
YouTubeを見ながら
茶巾のたたみ方はまだ見ていないが
毎日帛紗を見ていると愛着が湧いてくる
母の使っていた帛紗
不思議と気持ちは安らいで
雑なわたしは少しだけ
ものを丁寧に扱えるようになった気がする
相変わらず涼しくなっても居眠りしてる身体は疲れているのだろう
暗くなると虫の音が響いてくる
ついさっきまで蝉が鳴いていたはずなのに
ひたひたと秋の足音が
しのび寄る
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