横目で睨むだけで
かつては後楽園球場
遊園地もある
ドームになってからは電車の中から見つめるだけ
父の病院に通う時に後楽園駅で乗り換える
わたしにはとても不思議な駅だった
駅の中をひたすら歩くのみ
父の命が余り長くない
そんな時に通る道
母と二人で黙って付いて行く
楽しい思い出はない
父は何を思って淡々と歩んでいたのか
今になって考える
みんなが楽しげにドームに引き込まれて行く
あれから後楽園には近づくことはない
人々は楽しげな東京ドームの思い出話で埋め尽くされているけれど
ひとりくらい
こんな思い出がある者もいると知って欲しい
そう私は天邪鬼
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