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今月は三回目

「今、伊勢から帰って来ました。赤福を買って来たので、明日お茶のお稽古しませんか」

マグロのようなお師匠さんからラインが来たのは昨夜の22時

お伊勢さんに行く前日までつづみや笛のお稽古で大忙しだったのに…行ってからも奉納や内宮、外宮のお参りでてんやわんやのはずなのに

明日の午前中って何時ですか?
10時ですか?と私は何回も聞き直す
「10時です」

それは赤福に惹かれます
「了解」というスタンプを押して返しました

ええ?わたしは何時に起きればいいの?何時の電車に乗ればいいの?
スマホを片手に電車の時刻をアプリで検索

「はい、分かりました。伺います」

今月はお師匠さんはお伊勢様の奉納のお手伝いがあるので早め早めにお茶のお稽古をして頂きました
そう思っていたら…帰って来るなり「お稽古しませんか?」って
わたしはとってもうれしいです
でも大丈夫ですか?
「大丈夫、大丈夫」

盆略点前というお点前てまえをしています
水屋みずや茶巾ちゃきんを用意して
お抹茶をなつめ茶杓ちゃしゃくすくって入れます
お盆にお茶碗、棗、茶巾、茶筅ちゃせん、茶杓をセットして、建水けんすいを用意します

何故だか今日は覚えています
まだまだ肩にチカラが入るけど
め上手なお師匠さんに乗せられて
不思議な位に身体が動きます
足の動きもスムーズとはいかないけれどなんとなく進めるようになってきました

えぇ?わたし、どうなっているの…

なんとか少しずつ前進しているのだろうか

半年経ってやっと入り口に立てた気がする

本番はこれからである
確かにお茶は奥が深そうだ
蟒蛇うわばみみたい

赤福はとっても美味しいけれど
その時は味わえるけれど
その後は何処に入ったか分からなくなる

楽しいけれど緊張する
それさえもずっと気づかないでやっていた
少し感覚が変わってくる

お師匠さんは母にも「赤福をお供えしてね」と下さいました

今日も母の帛紗ふくさは大活躍


🍵
歩みは遅いけれどなんとか進んでます


赤福はとっても美味しい

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