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大きな封筒
少し前知り合いのnoterさんが言っていた
「本を出しませんか」と誘われたことがあることを
文学賞受賞経験のある素敵なnoterさんだ
最初は乗り気で「出してもいいかな」と思ったそうである
ところが良く良く内容を見てみると「自費出版」
はあ?
それ、どうなのよ…
かつて私の参加していた文章サークルでは自費出版でとても素晴らしい詩集を出していた人がいる
その人だけはお金に糸目をつけないで10年に一度、そのために頑張っていた
他にも自費出版で自分史を出す人もいたが、皆さんサークルで出す作品集の冊子のようなものだった
それで十分、自分史の記念だからと
確かに見た目だけじゃない
中身が良ければそれがいい
その時はわたしは自分史と言っても道半ば、自分の作品集など出せるとは思わなったのである
時は流れて…
わたしにも昔からの思いがある
やっぱりそれはいつか本を出したいと
ある時、ポストの中から大きな封筒を見つける
なんだなんだと手に取ると
B社という出版社からである
最初に登場してくれたnoterさんが言っていた
少し良心的な自費出版の会社だった
わたしは今はnoteにしか投稿をしていない
どうやって調べられたのか?分からない
そんな時、ちょうど息子が顔を出す
「こんなの来てだけど」
「ええ、いいじゃん」
「でもね、自費出版なんだよね」
「あゝ、本当だ。どこからお母さんが書いていると分かったのかね…やっぱりnoteかな?」
分かりません
特典として大きな書店に平置きをしてくれると書いてある
でもね…それって先着十五名
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