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【映画感想】劇場版「BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 後編 : うたう、僕らになれるうた&FILM LIVE」は"高松燈が「中心」になる決意の総集編"だった

前編orTV版前提。でも「MyGO!!!!!」の面白さが綺麗に詰まった総集編でした!

後編の特典は推しの楽奈ちゃんをゲット!(右下)

劇場版MyGO後編、面白かった!今回は紹介より感想メインになるので、ネタバレご注意下さい。


概要と紹介

前編と被る部分もあるので簡潔に。この映画はTVアニメ「Bang Dream! It's MyGO!!!!!」の総集編映画の後編となります。なのでこの後編から観る事はオススメしませんが、劇場版前編観賞者は当然として「TV版だけを見た人が後編から観ても大丈夫」な作りになっていました!TVアニメ版の8~12話を中心に、総集編として再構成されています。

MyGO!!!!!の中心

ここから感想です。
この話の"主人公"は誰でしょう?プロローグが終わるとTVアニメ版3話の「高松燈視点の記憶」のシーンに入ります。劇場版前編では楽奈ちゃん視点での追加ストーリーが中心だった都合で、燈ちゃんの視点の話がかなりカットされていました。前編の再構成によって無くなった部分をこちらに持ってきたんですね。そして燈ちゃんの一人称視点でうたわれるCRYSHICの「春日影」からシームレスに"あの"春日影のアウトロのシーンへとスキップされます。一瞬理解が追いつきませんでしたが、前編で取り扱う話数の中でカットされていたシーンを拾って、ここから後編の時間軸での話が始まるという上手い接続だと思いました。前編と合わせて3回目の「なんで春日影やったの!」も見られて楽しい。

そして今回追加シーンが短く細かいんですよね。完全新規のフィルムライブに注力するためだと思いますが、個人的には単体の映画としては新事実が沢山判明した前編のほうが好みでした。推し贔屓も多分にありますが…

その中でフィルムライブ部分を除くと一番大きく追加されたシーンは「燈ちゃんのリーディング」の箇所です。ここはTVアニメ版の時点で既に一度ならず二度までも絶望に打ちひしがれた燈ちゃんが、それでも伝えたい"うた"があるとステージ上で"剥き出しの高松燈"を晒け出す激アツシーンなのですが、1回のステージは短時間であってもほぼ毎日リーディングを続ける燈ちゃんに尺をしっかり取って、観客にウケてきている(受け入れられる)過程をじっくり描いているのが今回の映画の真骨頂だと思いました。ここで燈ちゃんが成長し覚悟をすることで"覚醒"し、稀代の天才楽奈ちゃんに再び「おもしれー女 の子」と認められることによって、後に「MyGO!!!!!」となるメンバーが繋がっていくのがこのストーリーの肝ですね。なのでメンバー5人に主役脇役という区分はありませんが、MyGO!!!!!の中心は燈ちゃん で間違いないでしょう。そよ・ザ・デンジャラスも「燈ちゃんに振り回されてばっかりだね」と言ってましたし。
リーディングに人が増えてきた辺りで観客の「泣ける~」「なんか刺さるんだよね~」という会話を凛々子さんが聞くシーンは、ちょっと露骨ではありましたが燈ちゃんの"うた"の世界観の良さが「世間に届いた」名シーンだと思いました。

綺麗な着地とキレイな終わり

そしてなんといっても今回の映画のめちゃ好きな所はスタッフロール前のラストシーンが水族館の"燈ちゃんと愛音ちゃんの会話"でしっかり綺麗に終わる ところですね!「良い事言うから聞いてー!」のとこです。
実は記事の最初の段落で書いていたのですが、この映画で取り上げているのはTVアニメ版12話までで、最終話である13話が丸ごとカットされているんですね。(※訂正:抹茶パフェで打ち上げは13話でしたね…「丸ごと」ではなく「ほとんど」とさせて下さい)
なので総集編前後編だけを見ると後のAve Mujicaメンバーの関連話は殆ど出てきません。祥子と初華さんの話もカットなので島で遊んだ幼少期の話も無し。にゃむちの諸々もカットなので作中では画面上の配信者としてでしか出ていません。なので元CRYSHICでMyGO不参加の二人も長崎そよに泣きつかれたけど再開する気が無いだけの描写となってしまいました。燈ちゃんと関係する「お幸せに。」はありましたけどね。
でもそれでいいんです。極端な話これからのMyGO!!!!!には直接関係は無いのでMyGO!!!!!の成り立ちを描く今回のストーリーには不要として、総集編にあたり大幅カットされたのだと思います。そのおかげで「MyGO!!!!!の話」として綺麗に着地をし、後腐れなく(本当?)フィルムライブを応援できる構成になっていました。応援上映ではなかったのでペンラや声出しはしませんでしたが…
キレイに終わってくれたおかげで"MyGO!!!!!のアニメ2期"はやらないか、やったとしても蛇足感が出そうで不安なのは少し寂しいかな。
個人的な希望としてはミニアニメをもっともっと作って欲しい…

今回の総集編で楽奈ちゃんの過去の補足があったことでメンバー5人中4人のオリジンが明かされた事になるのですが、総集編後編まできて未だに過去描写が少なく割を食ってる人がいます。りっきーこと立希ちゃんです。バンド内でも作曲に苦戦するなか事務窓口を受け持ったり楽奈ちゃんの飼育係をしてたりで割を食ってるのに…
りっきーの過去、りっきーの謎といえば姉のマキさんですね。椎名家の個室の扉で名前が出ただけで姿は全く出ていないという。連絡を断った長崎そよの所在を知るためにりっきーが頼った事や一部の情報から、吹奏楽で名のある人、らしいのですが…今回の総集編での追加シーンでも特に情報は増えませんでした。
2025年1月から始まるAveMujicaのアニメで何か情報が出てくるのかな…?過度に期待はせず、気になります。
あと燈ちゃんに惚れてどっぷり依存になった経緯も見たいです。

終わりに

FILM LIVEでスピーカーに足を乗せるに飽き足らずかっこいいギターソロで完全にスピーカーに乗っちゃう楽奈ちゃんがめちゃ良かったです!あとで怒られてそう。全く意に介さなさそう。そこが良い


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