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フランス外人部隊への挑戦#3

割引あり

フランス外人部隊への挑戦#2からの続きです

みんなワクワクしてるやないか・・

新兵募集所のフランスの古要塞の中に招き入れられた僕は、入ってすぐ横の取調室みたいな所に入れられます。
そこで、怖そうな外人の兵隊に身振り手振りでバッグを開けと言われました。
勿論ボディチェックも。
隅々まで持ち物検査をされた後、必要最低限の荷物以外は何処かへ持ち去られたと思います(その辺りあまり覚えてません)。
それから一枚のジャージを渡され着替えた後に、二段ベッドが大量にある部屋に案内されました。
そこは、フランス外人部隊という世界の荒くれ者の巣に憧れた男たちが居て
僕へ視線を一気に集めてきました!

さぞかしマッチョで髭が生えてて漫画みたいなやつらが居るのかと思いきや
意外と普通の体格の外人ばかり。
最初に仲良くなったのは国は忘れましたが英語圏の丸顔の人懐っこい顔をした外人でした。
英語で一生懸命話しかけてくれますが、僕は2割理解できるかどうか・・
でもJapaneaseと分かったとたんに人が集まり色々僕に聞いてきましたが、
全部分からん(笑)!

ここで1~2週間ほど待たされ、簡単な試験があります。
母国語で簡単な基礎知識・計算(めちゃくちゃ簡単です)・地図を見て同じ地図を覚えて書けるか?
何分以内にグラウンド何週できるか?(ここで既に落第の奴がおります笑)
それ以外にも待たされる理由は、志願者の素性チェックです。
フランス外人部隊はインターポールとも繋がっており、ヤバいやつはいないか?犯罪者はいないか?などをチェックされる期間です。
ある程度ヤバくても許可されるとかされないとか・・・・
そして、世界から挑戦に来ている奴らは基本この時点でワクワクしてます😀なんせ戦場に行く根性ある人たちなので…

世界の腕自慢ばかり…あれ?

ここではとりあえず毎日グラウンドに集められます。
やっぱり不安なんでしょう、言語の通じる国同士で集まります。
フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、東欧言語集団。
驚くほど英語圏はほぼおらず、ここはヨーロッパの中心だと痛感しました。
みんな「俺は強い!」って言いたそうなやつばかりが走り込みしてたり、腕立て伏せしてたり、それぞれの国で集まって話してたり、面白い🤣

その中でも1番のヒット賞はグランドの真ん中で
中国拳法の型らしき物を本気で披露している中国人でした。

こんな感じでアピールしてました・・

その中国人がどうなったか全くわかりません・・ちなみに後から知ったんですが、中国の入隊志願者は殆どが厨房を希望するそうです・・
中華料理恐るべし!
他にも、なぜがお爺ちゃん、全く持久力なさそうな筋肉ムキムキ男、常にガンたれまくりの殺し屋気分ヤローなど、様々な人がいました。
むしろ映画で見るようなワイルドボディヤローはほぼ居ない。
そして、この人達が映画で見る様な兵隊になるのか!??
と少し不安でもありました。

ここで待たされ試験を受けて合格するまでの間に、名前は忘れましたが顔は忘れられない3人の漢に会いました。

様々な事情を抱えた3人の漢たち

四か国語を操る心優しいスペイン人

突然、日本語で話しかけてくる外人。
しかも、かなり流暢。
ああ…久々の母国語って胸と脳に響くのねと身体で感じました。
聞くと奥さんが日本人でスペイン語、フランス語、日本語、英語を話す
スーパーマン。
既に人気者です❗️笑

顔立ちは穏やかなスペイン人。確かに日本人が好きそうな少しおとなしめの人でした。
色々な人から通訳を頼まれて忙しそうでしたが、僕との会話が奥さん思い出して1番ホッとすると言ってました。
こんな時にいつも会話の始まりはなんでここに来た?からです。
4カ国語も話せるなら苦労はないだろうし、奥さんも日本にいるのに何故?
彼曰く、気も弱く優しいお人よしの人生を歩んで来たから強くなりたいからだと…それだけ?
それだけなの?奥さん置いて?
その質問をした後に後悔しました。
ここに来る人のバックグラウンドは様々、強くなりたい・・・
それだけで良いんです。

余計な詮索は失礼だ!
そして、ここに先着していた彼が選別試験の後にどうなったか全くわかりません・・・

でました❗️陸上自衛隊第一空挺団

パラシュート部隊は各国のエリート部隊です

日本人だなと思ったら日本語で話しかけられました。
アジア人同士はすぐに国籍見分けますよね(笑)
彼は陸上自衛隊第一空挺団からきたエリート中のエリート。
そう、来た理由はシンプルに挑戦です‼️
自衛隊は一生戦地には行かない(戦地になったらいきなり本土決戦って事ですから…)。
だから、組織自体に戦の匂いが経験が無い。
だからフランス外人部隊に行って挑戦したかったそうです。
むしろ20歳前後の経験ない小僧の僕を見て、よく来たねと褒めてくれた(笑)
彼とは帰国後に一度連絡を取れました。
彼は無事試験に合格し入隊後、フランス外人部隊に失望して去ったそうです・・・除隊?脱走?聞けませんでした。

でました❗️海上自衛隊ペルシャ湾派遣掃海艇乗組員

命がけの任務です・・

前述した陸上自衛隊の彼と2人で話していると見つけました、もう一人日本人しかも海上自衛隊のちょっと偉い曹クラス(いわゆる軍曹クラス)だったそうです。ずんぐりむっくりの体型でしたが、柔道がバカ強かったらしく…嘘じゃないわ、って体格してました。英語もフランス語も全く話せないけど、誰にも何にも全く物怖じしない感じは戦いに自信しかない人の特徴です。そして、彼はなんとペルシャ湾に掃海艇で派遣された一人!あの大ニュースの当事者に出会えるなんて!彼は結局海上自衛隊時代の水中訓練のせいで片方の耳の聞こえが悪く、試験には落ちました。

試験に落ちたから日本に帰ると聞いた後、
初めて聞いた、なんでここに来たの?
尋ねた後の彼の話は、僕の心に組織とは…の本質を教えてくれた衝撃の話でした・・・

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