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バンコクでの旅暮らし【タイランド#4】
バンコクでの旅での生活はこんな感じだという部分をなんとなく書き残しておこうと思う。
まず、宿にあるウォーターサーバーで冷たい水を1リットル汲むことが日課。
これを持って街歩きに出る。
夜はホットウォーターをタンブラーにいれて、粉末の緑茶や宿にあるティーバッグの紅茶を飲んだりしてゆっくりすることもある。
時間のある朝は、宿のテラスで温かいお茶とバナナとお菓子で朝ごはんの代わりにしたり。飲み水、つまりウォーターサーバーは、私にとっては今のところ、宿のオプションの最上位にきている。
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うちのベランダのによく似ていた。
洗濯は手洗い派。
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かと思えば、カードキーを失くして探し回って部屋から一歩も出られない緊迫した時間を朝から過ごしたりもする。
ガジェット用のポーチの中のこんなミニジップ袋になぜ部屋のカードキーを入れたのか、昨夜の自分を問い詰めたい朝もある。
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そういう時でもリラックスできるために、今回の旅では、いつもの必需品であるシルクの防虫加工されたトラベルシーツは、E.Tのポーチに入れて見守ってもらえるようにしている。自分の工夫によって自分を救い、落ち着かせている。
まあ、その前に自分の工夫の罠にハマって、物を失くしまくっているとも言えなくはないが。
街歩きをしている途中に屋台で朝昼兼用のご飯を食べてのんびりしたり、屋台でスイーツを食べたりもする。
タイのココナッツやクリームが乗ったクリスピーパンケーキ、「カノブアン」はお気に入りでよく食べ歩いた。
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しすぎて蚊に刺されまくった。
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また、こういう食堂のようなところでは、おかずを2品選んでご飯をつけて60バーツ(240円)くらいなので、おばちゃんにあまり辛くないのはどれ?と聞いて、おばちゃんのおすすめと、私の好きそうな肉料理を選んで食べたり。
鳥の唐揚げとカボチャと豚肉の煮込みのチョイスは最高に美味しかった。
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かと思えば、ビル街の隙間を抜けて歩き、ショッピングモールに入ってポールスミス柄のトゥクトゥクを見たり、無印良品を見つけて持ってき忘れているシンプルな黒いTシャツをわざわざ買い足したり。
色んなショッピングモールの中に入っているフードコートは安いし涼しいし、衛生面も安心なので疲れた昼間は憩いの場となってしまった。
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バンコクを出て、スコータイに向かうバスは早朝から7時間半乗り続ける予定だったので、前夜に、白ごはん(sticky rice15バーツ60円)をテイクアウトして、宿でふじっことゴマを混ぜておにぎりを握った。
幅の短いサランラップは優秀である。
日本のもので確実に優れているものは、サランラップだと思う。
どこにでもあるかもしれないが、この品質のものはない。と、こだわって持ってきてしまった。
慌てて荷造りをしたせいで、のりたまのふりかけを忘れてしまったことを無茶苦茶後悔していたが、後日、タイのスーパーマーケットでのりたまを見つけたので喜んで買った。
65バーツ(260円)とかなり割高で、それだけあればおかず2品の定食が食べられるくらいだが、のりたまにその価値はあると思っている。
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街歩きから戻ってシャワーを浴びて、着ていた服を手洗いで洗濯したらそれを干す。これを毎日繰り返している。翌朝には乾いているし、乾きにくいものでも、翌日の夜にはカラッカラに乾く。
バンコクの2つ目の宿は、ビル街の真ん中の屋上に洗濯物を干すスペースがあった。
大都会の真ん中で、その日着ていた服を干す。
なんだかこのギャップが楽しい。
私は洗濯バサミの代わりにかさばらない文房具のクリップを使って留めているから風が吹いても飛ばされない。
帰ってきて洗濯物を取り込む時に、私のピンクのストールが下に落ちずに風にはためいている姿を見て、あまりに美しくて格好良くて洗濯物に見惚れてしまった。
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そんなこんなで洗濯物を取り込み、チェックアウトの前日は、広くスペースを使って、荷物を入れたり出したりしてテトリスをする。
忘れ物がないかの確認を何度もしすぎて腰を痛めた。そして、私のバックパックのすぐ横に見知らぬ人の服が混ざって置いてあって危うくパッキングしそうになったりもする。
誰かの忘れ物。
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私は、チェックアウトの前夜が一番嫌いだ。
決まった時間に出ていかないといけないという縛りが当たり前だがとても窮屈で、いつも慌ててしまう。
やはり少なくとも一つの宿に4泊くらいはしたいところ。
旅暮らしのルーティンも体に組み込まれてきたし、何となく一人旅のペースも掴めてきた。
21時には横になるようにしていて、遅くても22時には消灯、8時半くらいに起きて、ゴロゴロしてから活動開始。
21時からは日本のテレビ番組をTverで見たりする余裕もあった。
ドラマ「silent」と「エルピス」の最終回や、有吉クイズなど。日本を離れても同じように日本のテレビを楽しめるのは、今までの私の旅には取り入れていなかったものであり新鮮である。
今は、環境が変わっても、日本と変わらずに済む娯楽やツールが揃っている時代だと思う。
すぐ横で外国人ツーリストが自国の誰かとテレビ電話をしていて、タイ人はタイのテレビを見ていて、私はタブレットで有吉を見ながら笑っている。
なかなか面白いシチュエーションではある。
まだ旅の序盤なので分からないが、もしかしたらそういった環境が、旅人たちの出会いの機会に何か影響を与えているような気もしなくはないけど。
コロナ禍の影響なのかそうじゃないのか分からないが、少し人と離れてそれぞれで過ごす旅人が一定数いる。
自分が、もしくは旅人みんなが、まだ様子見をしているようなそんな印象を受けなくもない。私の旅暮らしはどうなっていくのか、それが楽しみである。
そんな中で友達と合流して、全く別の生活が始まり、掴めてきた一人旅のペースが少しまた乱れつつある。
お金の感覚も掴めてきたところで友達と二人旅になって、いいお店でたくさん食べたりするようになり、また出費がかさんできている。色んなものを買ったりしている。
夜遅くまでお店で喋ってしまい、寝るのが毎晩遅くなってきている。
それはそれで面白くて、二人旅でしかできない貴重な経験なので、それを楽しんではいるけれど。
明日からは年末年始を友達と2人でチェンマイで過ごすべく、また北に移動。
とりあえずラオスまでは。
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