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ウォーキング in パリ ①【マレ地区、エッフェル塔】〜世界多分一周旅フランス編〜
長い前置き
旅行記は新鮮な方が、その勢いでぶわーっと書けるから性に合っていたので、これまでは基本的にそうして書いてきたのだが、今、10ヶ月前の2023年5月2日の出来事を思い出して書こうとしている。
11ヶ月間の世界多分一周旅の日々の出来事を細かく綴ったメモは、大量に手元にある。
それを見ながら、思い出してもう一度脳内で旅するのも悪くない。
そんな訳で、2023年の5月2日のたった1日だけうろうろと歩いたパリの1日についてここで書いて(長くなったから①②に分けた)、それに続いて、その後の世界多分一周旅を自分で追いかけていくつもり。
インドからドイツ、フランクフルトに飛んでその1日後、フランクフルトの夜について書いたnoteはこちら。
実は、ここでパッタリとnoteの勢いが止まった。
まあそれだけ旅が充実して忙しかったからではあるが。
この翌日から歩き旅を始めて、毎日恐ろしい距離を歩き続け(8時間かけて30kmを歩くとかを毎日毎日・・・)、その中で新しい旅での出会いに溢れていて、文章を綴る時間がとれなかったのである。
その時はその時間が大切で楽しかったが、10ヶ月経った今、薄れつつある記憶をとどめるためにも、あの楽しかった時間をここに残したい気持ちが強まっている。
そんなわけで、この日の続きから書いていこうと思う。
10ヶ月のタイムラグに加えて、時々旅の合間で時間のある時に突然現状を綴ったり、最終回だけ突然書いたり、帰国してからしばらく腑抜けて過ごしていたり、すっかり旅のことを蓋して仲居として働いてみたり。全くもってタイムリーさと連続性に欠ける旅行記だが、ここからはマイペースに順番に書いていく予定。
ああ早く書きたい。
そんな長すぎる前置きはさて置き。
フランクフルト~パリ
国際列車でドイツのフランクフルト~パリへ移動。
omioのアプリの記録によると、フランクフルト中央駅AM6:56発、パリ東駅AM10:40着で69€(1万円くらい)。
新幹線で3時間半みたいな感覚で隣の国へ。
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ちなみに車内では「15時17分、パリ行き」という列車内テロの実話映画を見た。
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パリ東駅にもうすぐ着く。
こちらの映画は列車移動中に見るのはお勧めしないけど、実際にテロにあったひとたちが本人役を演じている珍しい映画。クリント・イーストウッド監督。
パリの観光名所を通り抜ける
朝11時前にパリ東駅に到着し、巡礼歩き旅に備えて荷物を少しでも軽くしておきたかったので、わがままを言って、翌月にお会いする予定のスペインのてんやわんやなお友達の家に荷物を送ることにした。EU圏内なので送料もそれほど高くないし、インドのように届かないという心配もそれほどなさそうだし、さっそく郵便局に行ってみたが、フランス語が全く分からない分際で、なぜか無人の、全部自分で機械を使って発送する最先端郵便局に来てしまった。
そして、予想通り全く機械の扱い方が分からなくてしばらく途方に暮れていたら、無人の設定ではあるが1人だけスタッフの方がいたので、その人に英語で何とか伝えて手伝ってもらい、1.3kgほどをスペインに送りつけることができ、荷物の軽量化に成功した。(ありがとうございます。)
それから、大きいバックパックは駅の荷物預かり所に預けて身軽になり、パリの町へ繰り出した。
この日の夜には夜行列車でパリを離れる旅程なので、さくっと1日、というか半日でパリ観光をするのが今日のミッション。
パリには何度も来たことがあるが(カミーノの旅を始めるに当たってパリを経由することが便宜上多かった)、パリに宿泊したことは大学の卒業旅行の時の1回くらいしかないような気がする。
パリの町自体があまり好きではないのと、どこも宿泊費が高いことがパリを避けたい大きな理由で、いつも1日だけの滞在であるが、好きじゃないと言いつつ、パリをへとへとになるまで歩き回って駆け抜ける感じが嫌いではない。
今回のパリでは、行きたい場所が2つあったので、それ以外はいつもの通り、歩き回ることにした。
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橋の向こうに、何やらとんでもないものが見えてきた。
おいおい。噂には聞いていたが、スケールが大きすぎるではないか。
日本を代表する芸術家草間彌生先生が、ルイヴィトンに盛大に落書きをしていた。統合失調症を患っていた彼女が、幻聴や幻覚の苦しさから身を守り精神の安定を得るため、水玉模様を反復して描いたのが始まりだったと長野県松本の草間彌生美術館で見た気がするが、その世界観がポップにとらえられ、まさかパリのヴィトンに堂々と立ち、どでかくドットを描いているとは、面白い時代である。
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マレ地区のMerciとnouvel amour
パリの中に一応私の中のお気に入りの町があって、それはモンマルトルとマレ地区。モンマルトルは少し遠いので、今回はパスしてマレ地区へ。
マレ地区に来たらこれを食べずにはいられない、と私が勝手に決めている、ファラフェル屋へ直行し、8€(1200円)でひよこ豆コロッケが3つも入ったファラフェルを買った。パリにしては安いからお気に入り。
インド、プシュカルで通ったファラフェル屋のミコを思い出す。楽しかったなぁ
公園で食べようと思いつつ、ちびちび食べて歩いていたら、公園に辿り着く前に完食。大体いつもそのパターン。
それから、お気に入りのセレクトショップMerciへ。ここに来たら全部買いたくなるから長期旅で寄るには危険地帯すぎる。必死に自分を制御して何も買わなかったが、Merciとコラボしたナルゲンボトルをなぜ買わなかったのだろうと、今猛烈に後悔してはいる。
そして、パリで1番重要なミッションを果たしにnouvel amourという店に向かう。
2015年、初めてカミーノの巡礼路を歩き始めた時に、当時別の名前だったこの店でオーダーして作って以来、お気に入りでずっと付けていたブレスレットを、今回の旅の序盤のインドのウダイプルでなくしてしまって、それはそれは落ち込んでいた。
それと同じものを再度オーダーしたかったのだが、同じ型は廃盤になっていたのでピンクゴールドに色を変えて刻印も以前の「carpe diem」(今を生きる的な意味)を変えて作ってもらうことにし、オーダーしたブレスレットをここで受け取るのが、パリの最重要ミッションだった。
オーダー通りにできているかドキドキであったが、ちゃんと希望通りのフォントと文言に仕上げてくれていて、名前も刻印してもらって大満足。
インドでこんがり焼けた腕にはあまり似合わなかったが、ブレスレットだけがピカピカ光っていて気持ちは上がった。痛い出費ではあったが、Merciで我慢してファラフェルでおさえたし良し。
なくさず、今回も大事に使おう。
ちなみに帰国後の現在無職の私の腕にも光り輝いていて、それはそれはとても誇らしい気分。
そんなに裕福ではない私の長旅の中での買い物は、取捨選択の連続で、どちらかというと諦めの連続とも言える。でも、どうしても買いたいものは諦めたくないし、旅を輝かせてくれたりもしながら、旅が終わってからも色んな意味で輝き続けるものは買うべきだと思う。その分何かを我慢して、バランスを取ってやっていくしかない。
お店で見せてもらった時と、「遠い遠い日本からメルシーボーク!」とおしゃれな店員さんに言ってもらえたことは、今でも忘れられないくらいときめいた瞬間だった。素晴らしい自然の景色を見た時とはまた違う喜びがあってもいいよね、人生だもの、と思った。
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安いのは5€からある。
腕何本あっても足りないくらい欲しくなる。
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自分の名前を刻印してもらった。
そんなにピンクじゃなくて良かった。
あと、フレンチネイルの出来損ない笑。
(費用は嵩むけれど、日本にも発送してもらえます。一般的な働く女性の買うアクセサリーとしては、そこまで高くない。↓)
それからノートルダム大聖堂へ。
前回ここに来た時は、4年前の火事の直後で、当時はまだ焦げくさいにおいがしていた。4年経ったがまだ中には入れなかった。
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エッフェル塔にご挨拶
そりゃまあ一応行くよね、エッフェル塔を拝みに。
エッフェル塔をどこから見るかというのは色々あるけど、昼間だし適当にメトロに乗って適当に降りて歩いてをしていたら見えてくる。そして近づく。
いつもはこの辺りの公園のベンチでパンかマカロンかクレープを食べるんだけど、ブレスレットの出費もあったため、割れたクッキー何枚かと水のみで休憩。
天気が良くて何より。
雨の日が好きとは言え、1日しか堪能できない弾丸町歩きの日に、ピーカンに晴れたらもうそれだけで、いい日になる気がする。
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さて。
次の休憩は、どうしても行きたかったお店へ。ここに行ければパリの2つの目的は達成される。
楽しみである。
ウォーキング inパリ②へ続く。
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