飛騨から持ち帰ったもの③
正月に流れてきたこのつぶやきを見て、いいなぁと狙っていたカップ。
高山のスタバ限定で売られているとのことだったので、高山に行ったら見に行って手にとってみようと狙っていた。
日頃、スタバへ行くことは皆無で、スタバに行くのは友達のポン子さんと会う時限定なのだが、限定という言葉に弱く、ロシアのスタバ限定のマトリョーシカ柄のタンブラーがあると聞いたら買いに行ったり、インドで初めてスタバができたと聞いたらマグカップを買いに行ったり、富山に世界一美しいスタバがあると聞いたら確認しに行ったりはした。
高山限定というワードにも惹かれたため、高山のスタバへ行ってみたら、ドドーン、と置いてあった。
JIMOTO made series ウッドマグ漆ホワイトとブラック。しみじみ眺めては手に取り、飛騨の匠の作業行程の説明資料を読み込む。
確かに実物もかわいい。
手に取ってみると木の丸みがとてもかわいい。
ただし、値段がかわいくない。全く。5900円。
超高級品である。
100均のカップを59個買える値段である。
岐阜県には森が多く、飛騨の匠と呼ばれる木工の技術集団の名前もあるくらい、職人の技術のレベルが高い。
飛騨の匠がこんなにも木を丸く削り、漆を塗り、繊細な装飾をしているのだから5900円の価値はある。
そう言い聞かせる私と、いや5900円て交通費よりも宿泊費よりも高いやんと諦めさせようとする私との、私VS私の脳内ファイトの結果、ホワイトを購入するに至った。
こういう時の説得って、大体「18きっぷで交通費をだいぶ浮かせてるし」「先週かなり残業したし。残業代で余裕で買える」という内容になる。
だけどその言い訳は、飛騨牛の焼肉3000円越えランチを食べる時にも使ったし、食器をたくさん買った時にも使った言い訳で、その切り札は相当使い回しているからとっくに通用しないのだが、まあいい。
欲しいと思ってしまったから買うしかないのであった。
中に入ってある紙も読み込んだ。
漆という言葉は「うるわし」や「うるおす」から転化したと言われています。漆は英語で「ジャパン」と言われるように、日本文化を代表するものの一つ。
ほんまかいな。漆を英語でジャパンって言うなんて聞いたことなかった。そうなんか。まあいい。そんな訳で、日本文化を代表する漆マグを買った。
漆だし高すぎて使えない。
完全に観賞用となった。
触り心地が良いから、今のところは観賞用から一歩進んで触感、温もりを楽しむ用だ。
何か特別な時に特別なものを飲む時に使おうとは思っている。
それが何でいつなのかは全く予想がつかないが。