【中学公民・第2講】集団社会ときまり
学校、家庭、地域――私たちは日々、さまざまな集団の中で生活しています。それぞれの集団には、安心して暮らすためのルールや決まりが存在しますが、それらがどのように作られ、守られているかを考えたことはありますか?
第2講では、人々が協力して生活する「集団社会」の特徴や、そこで必要となる「きまり」の役割について学びます。ルールがない社会を想像してみると、そこにはどんな課題が生まれるのでしょうか?ルールはただ守るだけのものではなく、私たち自身が作り出していくものでもあります。自分の生活や身近な出来事に目を向けながら、集団社会の仕組みとルールの大切さを一緒に考えてみましょう!
集団社会
集団社会は、社会生活の単位。人間は社会集団に属さないと生きていくことも生活も豊かにすることもできない。
社会集団の分類
家族や地域社会など…生まれた時から所属して、社会習慣を身につける。
学校・部活動・会社など…目的を持って、自分から参加し、能力を伸ばしで収入を得たりする。
色々な社会集団に属する人間は社会的存在である。
対立と合意
社会生活は、合意の努力で成立。
対立…各自の考えや求めるものが違って生じる。
合意…互いに話し合って意見を調整しながら最終的に皆が受けられる解決策を決める。
効率と公正
みんなが納得できるかどうかを判断するための代表的な考え方。
効率…みんなの時間やモノ・労力などを無駄なく使うという考え方。
公正…個人を尊重し、特定の人が不当に扱われることがないようにするという考え方。
きまり
きまりは、社会生活を円滑にと営むためにつくられる。規則・ルール・契約・条約などがある。
意義…きまりは対立を調整し、トラブルを解決したり、未然に防いだりする。
作り方…だれに権利があり、どのような義務や責任があるかを明らかにする。決まりを守ることによって社会集団の秩序を保つことができる。
採決の仕方
最適な方法を選ぶことが重要。
全員一致…一人でも反対するとうまく解決できない場合。
多数決…一定の結論を出さなければならない場合。多数決で決定する場合は、少数意見を尊重する。決まりの評価と見直しによって、状況の変化に応じて、見直し、変更することが大切。