カウンセラー的視点 #02 おとなの事情
おとなの事情 という映画を見ました。
予告を見て、面白そうだな、と思ったからでしたが、カウンセラー視点で見ると、「それはおかしい」と言いたくなるものでした。
カウンセラーには「二重関係の回避」という事が決められていて、「カウンセラーと相談者」以外の関係性が重なることを避ける必要があります。
分かりやすいところで行くと、恋愛、とか、会社の同僚とかでしょうか。
正しくお話を聞くために、カウンセリング関係以外の感情が入らないようにするべきで、今回の映画ではその視点が抜けています。
「精神科医と結婚すると、パートナーがカウンセリングを受けるのに影響するのか・・・」と思わないで頂きたいです。
カウンセリングを受ける権利は誰にでもあり、パートナーや家族に知られたくない人も沢山おられます。
だから私たちは「守秘義務」をとても大切に思っています。
この映画はちょっと残念でした。