【微艶小説】肌の相性
肌の質感が変わってきた。
しっとりと吸い付くようで、そしてモチモチとしている。
あの男がもたらすものでこんなにも変わるのか、、。
自分で肌を撫でていても心地が良い。
そして、否が応でもあの男の愛撫を想起してしまう。
あの男の肌もまた、吸い付くような感がある。
それは元からなのか、私との睦みがあってそうなったのか、もう知る由もない。
指先は多くの情報を拾うが、
原始的な感覚には遠い気がする。
とてもデリケートな、、例えば脇の下辺りの二の腕の内側などの方が繊細に感じ取る。
思考の部分ではなく、
頭が真っ白になってなお、強くやってくる感覚に訴える、鋭い感覚。
二の腕の内側が、男の肌に触れる。
思考では言語化しない、
ただ、快楽といううねりに強く引き合う感覚だ。
二の腕の内側が、男の肌の、
柔らかい場所を捉える。
お互いの肌が、
自らの意思を持ったように吸い付き合い、離れない。
お互いの相性などに
思いを馳せる暇もない。
全身がセンサーのようになり、
男を捉えて離さない。
喜びの循環^^