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微艶小説

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艶のある小説群。しっとり気分の時に書いてます。 20.8.30.Kindleにて出版『微艶小説集』
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#男女

【微艶小説】わからなくなる

【微艶小説】わからなくなる

薄暗い寝床でふっと目が覚める
途端に隣の男の名前が分からなくなる

黒い物体としてそこに横たわる男の名前はなんだったか・・・?

黒いシルエットに目を凝らす
平和な寝息に聞き耳を立てる

不思議な感覚だ
覚醒している時、その黒い物体は確かに愛すべき男であるはずなのに

こうして予期しない時の狭間では
それはただのうざったい黒い塊だ

『落ち着こう』
自分に言い聞かせる
落ち着いて思い出せば、
多分

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【微艶小説】どちらがお好みかしら?

【微艶小説】どちらがお好みかしら?

情事の後の、ホテルを出る為のメイクと
情事に向かう、家を出る為のメイクと
どちらがエロティックかしら?

なんとなく、出掛ける用意の(情事には向かわない)アイブロウを真剣に描いている時にふと思い浮かんだフレーズだった

そんなのは結局気分の話だし、
そんなことに気を向ける人は私くらいか
…そこらのゴシップよりくだらない

それより重要なのは、
眉のラインの黄金比率を把握してるかってこと

何故なら

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【微艶小説】体の相性

【微艶小説】体の相性

帰宅時の、疲れた人の流れ
駅から吐き出される人波に流されながら
見るとなしに男の後ろ姿を眺める

今日ならどんな気分だろう?
夢想する

ただ、家にいる男を選択肢にするなんて詰まんないじゃない
どうせ夢想するなら、大胆な方法にしよう

今日なら、白い肌が手のひらにしっとりと吸い付くような細身の男がいい

腰骨が張っていて、そこに手を滑らせればきっと気持ちよさそうにするだろう

家にいる男ならどうだ

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