最近読んだ洋書:Kim Jiyoung, Born 1982
82年生まれ、キム・ジヨン
韓国で2016年に出版後、社会現象を起こしたこの小説。
韓国のみならず、日本や台湾でもベストセラーになった小説が、ようやく英語に翻訳され、最近イギリスでも出版されました。
さっそくAmazon UKで購入して、英語で読みました。
女性の顔がない表紙デザイン
表紙は、日本語版とはかなり違うけど、「女性に顔がない(目や鼻がなく、表情がわからない)」のは同じ。
読んでみて、「顔がない」というのは、小説に出てくる女性たちの生き方や社会での立場を象徴しているんだなあと痛感。
話題になった本をぜひ英語で読もう。
私は毎日寝る前に少しずつ本を読んでいるのですが、この本は2週間弱で読み終えました。
英語でも非常に読みやすかったです。洋書多読にオススメします。
すべての女性に読んでもらいたい本であると同時に、男性にも読んでもらいたいし、男性の意見や感想を聞きたいです。
女性が生まれてから学校に入り、就職・結婚・出産後にいたるまで、人生において直面するさまざまな困難や差別が描かれています。
韓国が舞台ではあるけれど、日本でも、同じようなことがたくさんあり、女性なら、共感できるところがたくさんあるお話です。
本当に久々に読んでよかった、考えさせられた本になりました。
前回のラブコメ小説とは全然違いますね。
英語ではこのように始まります。
もっともっとストーリーについて話したいけれど、これから読む人もいると思うので、書きません。
でも、すべての女性に、勉強・就職活動・職場・育児、すべてにおいてがんばっている女性に、贈りたい1冊です。
女性だから何かをあきらめたり、我慢しなきゃいけない、なんてあってはいけない。
キャリアをつかみたくても、最初から男性とスタートラインが違う、なんてこともあってはいけない。
でも、実際は、まだまだ女性が自分らしく生きることがむずかしい。
英語でもぜひ読んでみてください。心に響くこと、間違いなしです。