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インフルエンザ罹患のときにしていた薬膳

あけましておめでとうございます。
2024年はたくさんの方にこのnoteを読んでいただいて、とっても嬉しくて感謝しています。
本年もよろしくお願いいたします。

年末にいろいろ書きたいことがあったし、やりたいこともたくさんあったのですが、すべてキャンセルしてひたすら寝ておりました…。

というのも、インフルエンザに罹患しまして(たぶん…)

たぶんというのは、年末で病院に行けなかったのです。
救急外来はものすごい人らしく、タクシーは使えないので自宅療養することに…。

インフルエンザっていつぶりよ…
10年以上罹っていなかったので焦りましたが、こういうときにニヤリとしてしまうのが中医学マニア。

何をしていたのかを書いてみますね。
簡単な診断法も入れるので、もしご家族にインフルエンザの方がいたら試してみてください。

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1日目:12月25日(水)

神戸市中央区の咲美堂漢方薬房で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。きた池田のりこです。

漢方薬店では、症状の対症療法だり「イメージを膨らませて感覚を身につけて実践する」ことを大切にして、中医学・薬膳と九星気学を伝えています。

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インフルエンザが流行していて、なかなかスッキリ治らない方が多いようですね。

私の経過と診断、養生や薬膳についてまとめましたので、参考にしていただけるといいかなぁ…と思います。

ただし、中医学に詳しくない方の自己判断で悪化することもありますので、病院に行ける人は行くことをおすすめします。

12月25日(水)の夜中、寝ているときに咳が出ました。
あれ?珍しいな、部屋の空気が乾燥しているのかな?と思って加湿器のパワーを強くしました。

この時点では熱やカゼの諸症状はなし。
あまりにも眠くて、起きて舌や脈を診る元気がありませんでした…。

2日目:12月26日(木)

朝に銀行窓口で20人待ちをしている間に、なんとも言えない倦怠感が出てきて…。

でも年内に済ませないといけない税金の支払いがあったので、ひたすら待つ…
(ほんとネット振込可にして欲しい…泣)

出勤しても頭が働かず、ご予約のお客様が終わった時点で店舗を閉めて帰ることに。

この時点での脈は浮脈ではなかったのですが、今思うともうすでに裏証だったのでしょうね。

ベッドで寝ていたら体が熱くて、熱を測ると37度台…。

これは危険だと思って、スタッフに翌日出勤できないかお願いして私は休むことに。

自宅キットでコロナ陰性。
検査キットがコロナのみでインフルは分からず。

枕元に置いた水を少しずつ飲みながら、晩ご飯を食べずに寝ました。

《POINT》
熱が上がりそうなときは、解熱剤は使わない。
熱と戦うときに大量の気が必要なので、気の無駄遣い(体を動かす、汗をかく、食べるなど)をしない

3日目:12月27日(金)

病院に行こうと思ったのですが、予約が取れず…
電話するとものすごい待ち人数でいつになるか…という状態で、違う病気になりそうだ…と思って断念。

午後から熱が39度超えで、メンタル急降下…。

インターフォンが鳴っても、体がフラフラで起きられず…

宅配便なら宅配ボックスかコンシェルジュに…と思っていたら、「玄関前に差し入れ置いといたからね」と友達よりメッセージ。

オートロックでエレベーターもキーがないと動かないのに、どうやって来たの?!と思っていたら、「住人に事情を説明してエレベーターに乗せてもらった」と…。

ロゼスパークリングも入ってた…(笑)
元気になったらこれで乾杯するよ。

朝から何も食べていなかったので、サンドイッチとみかんを食べました。
晩ご飯はお粥を。

でも食べると嘔吐下痢で、どうにもこうにも体調が悪くて…

舌をみるとベッタリとした白い苔が広範囲にあり、舌尖は真っ赤。

お風呂は入らずに寝ることに。
いつもエプソムソルトを使っているので、お風呂に入らないと寒くて…
湯たんぽをおふとんに入れました。

《POINT》
「食べなきゃ元気にならない」はダメ。
食べることで気を消耗するので、必要最小限の食事で安静に。
舌苔白膩が広範囲にあるというのは、内臓が寒邪にやられている証拠。
でも舌尖紅は肺に熱がこもっている。
体の中で寒熱が混在しているので、感覚を大切に。

《スープジャーのお粥》
スタンレーのスープジャーを使っています。
1.お米大さじ2と100ccぐらいの沸騰したお湯を入れて、蓋をして10分ほど置く。
2.お湯を捨てて、沸騰したお湯と塩小さじ1/3を入れて、2時間以上置く。
※お茶パックや生薬パックは1から入れておく
※2時間だと粒のあるお粥に、4時間だと柔らかいお粥になります


4日目:12月28日(土)

熱が上がったり下がったりして、悪夢なのか熱のせいで頭がぐるぐるしているのか、自分が何を考えているのか分からなくなるぐらい…。

しんどすぎて瞑想もできていないので、余計にメンタルやられる…。

熱が下がっている間に、「はちみつ大根」と「昆布水」を作りました。

「はちみつ大根」は、抗炎症と咳止めです。

炎症すると乾燥し、乾燥すると炎症するので、お白湯に入れて飲んでいました。

「昆布水」は炎症と痰を取るのと、止血作用もあります。
炎症すると出血するし、デトックスの意味も兼ねて。

これは毎日作っていて、そのまま飲んだり、元気になってきたときには料理に使っていました。

《POINT》
◎はちみつ大根
きれいに消毒した瓶に角切りにした大根と、ひたひたの量のはちみつを注ぐ。
3時間以上そのまま置く。
大さじ1ぐらいをお白湯に入れて飲む。

◎昆布水
100均などで買えるボトルに昆布(3cm角ぐらい)を入れて、数時間置く。
そのまま飲んだり、お粥や料理に使う

お腹はあまりすかないのですが、何も食べないのもなぁ…と思って、熱が下がっている間にウロウロ…。

何か食べてまた嘔吐下痢もしんどいなぁ…と思っていたら、「あれ?小さいおにぎり食べたときは大丈夫だったのに、市販品を食べたときだけ嘔吐している!」と気づきまして。

あぁ…また添加物にやられているのか…。
拒絶してくれるありがたい体だけど、食べるものがない…。

朦朧としながら冷凍庫を開けて、うーん…と唸っていると、ボーンブロスを発見!

それを温めて、切り干し大根を鍋の上でキッチンバサミで切って入れるという調理を…(いやもう、ほんとしんどい…)

小分け豆腐もあったので、そのままお鍋へドボン…(お玉で切る…笑)

味付けは天然塩のみ。

これだけで疲労困憊でしたが、内臓はとても喜んでくれました。

とにかく塩分が欲しくて、「ミネラル足りてないんだなぁ…」と思って、翌日はわかめも入れることに。

ネットスーパーで果物と水とゼリーを購入しました。

お風呂に入ってとても気持ちよかったのですが、その後1時間ダウンしました…。

《POINT》
何を食べることができて、何を食べられないのか?
食べるとどうなるのか?
どんな味を欲しているのか?
「何を食べたらいい?」の前に、自分の体に聞いてみましょう!


5日目:12月29日(日)

相変わらず熱は上がるのですが、下がっている時間も増えてきました。

空気も乾燥しているし、炎症は潤いを奪うので、とにかく加湿と食べ物で潤い補給を。

パンが食べられるようになったので、お昼は目玉焼きトースト。
ずっと寝ていて、時間感覚なし…。

解熱している間にスープの作り置きを…と思っても、包丁が重い!!

しんどすぎて椅子を持ってきて、座りながらペティナイフでじゃがいもと玉ねぎを切って炒めて、ボーンブロススープへ。

豆乳と塩こしょうと野菜と塩麹で作ったコンソメで味を整えてできあがり。

元気があるときに柿やりんごを切ってタッパに入れて、ゾンビのように起きてきては食べてまた寝る…の繰り返しを…。

《POINT》
乾物が便利!包丁で怪我をしてはいけないので、キッチンばさみを使おう!
ポン酢、めんつゆ、発酵生姜、コンソメなどの調味料を普段から作っておく。

《POINT》
熱や炎症は傷陰する!
喉の乾きを感じなくても、確実に潤いが減ります。
水では増えないので、果物や食べ物で潤いを作りましょう。

6日目:12月30日(月)

午後から熱なし、痰を伴う咳が続く。頭重感と全身ふらつく感じがありました。

ブランチとして目玉焼きトーストと果物、晩ご飯は昨日のスープの残りと、冷凍していたご飯で塩おにぎりを。

とにかく寝る…
たまに簡単なストレッチをしたり、YouTubeを見たりするけど、基本的に寝ていました。

7日目:12月31日(火)

大晦日ではないか…。
スタッフたちとの忘年会にも行けなかったし、いろんな予定はリスケしたし、家にはテレビがないから紅白も見ることないし…。

熱はほぼ下がったのですが、たまにぽわ~んと上がるので要注意…。

舌尖の紅さも落ち着いてきて、肺の脈の強さは感じなくなっていました。
が、「腎どこ行った?!」というぐらい弱かった…。

年末ぐらいはちょっといいもん食べたいじゃないか…という元来の食いしん坊が出てきて、粕汁を作ることにしました。

きちんと出汁をひいて、大根、にんじん、豚肉、こんにゃく、あげ、小松菜、発酵生姜で作りました。

大根:消炎、咳止め、胃を整える
にんじん:胃腸を整えて血と潤いを作る
豚肉:腎を整えて気と潤いを作る
こんにゃく:解毒
あげ:潤いを作る
小松菜:解毒、胃腸を整える、焦りを鎮める
ゆず七味:気血のめぐりを良くする

そして毎年恒例の、0時ジャストに神戸港一斉汽笛を聴いて、ひとりであけおめを。

停泊中の船が「ボォーーーーーーー」と鳴らすやつね。
地味すぎるわ…。

手を合わせて、「無事に新年を迎えることができて、ありがとうございます。今年も皆様が健やかでご機嫌に過ごせますように」と祈りました。

《POINT》
熱>寒のときは、生姜や温めるものはNG。
ただしこれは体温ではなく、「どう感じるか?」です。
▼舌や脈でも診断できますが、こちらもチェック。
・尿量が少ない、色が濃い
・のどや口の中が渇く
・皮膚がカサカサする
・便が硬い、便秘


8日目:1月1日(火)

熱なし、数時間に一度痰を伴う咳が出るけど、起き上がるのはそれほど苦も無くできる感じ。
ただ、声が出にくい…しゃべってないしね。

そんなときに、みかりんがメッセージで「玄関前置いといたからねぇ~!」と。

みかん、ラ・フランス…ビール(笑)
みんなやること一緒!!

嬉しいわぁ。早く飲みたい。

9日目:1月2日(水)

症状は動くと疲れやすいことのみ。
検査はしていないけれど、インフルエンザだったとしてももう出ても良いので、少し散歩をしてみることに。

ゆっくりだったら歩いても大丈夫そう!
ということで、近所の神社へ。

都会の神社の裏はマンション…
屋根の三角形のところの下にある、顔みたいなところが好き。
この位置から見ると白い歯が見ているみたい。

娑婆はいいわぁ。
太陽の陽が暖かくて、気持ちがいい。

そのままゆっくり神戸まで歩いていきました。
しんどかったら電車でもタクシーでも帰ってきたらいいわと思って。

本屋さんで本を買ったのはいいけど、「まずい…低血糖…」となり、急遽ドトールで休憩…。

乱高下するとしんどいので、手のひらサイズのワッフルをゆっくり半分だけ食べて、あとはお持ち帰り。

《POINT》
病中病後は脾虚(胃腸機能の低下)になります。
低血糖になりやすいので、気をつけましょう。
そんなときにおやつを食べると、血糖値が爆上がり…
少しだけにしておきましょう。

スーパーで食材を買って、電車で帰りました。

作ったのは、煮込みハンバーグ。
昆布水で煮込んで、マッシュルームとトマトピューレでソースに。

写真はトマトピューレを入れる前。

クリスマスに「薬膳ダイニング彩」さんでカレーを買っていたので、半量をこのハンバーグと一緒にいただきました。


まとめ

随分長くなってしまいましたが、時系列に何をしたのかをポイントを書いてみました。

中医学と薬膳の知識があれば、いざというときにも安心ですよね。

すっかり元気になって、鼻水や鼻詰まりや咳もなく、日常に戻っています。

今日は作り置き薬膳おかずも11種類作りましたよ。
どれも簡単なものばかりなので、作ってみて下さいね。



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それでは、明日も心と体とご機嫌を整えて笑顔で過ごしましょう~♪

おしまい。


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池田のりこ 漢方カウンセラー・国際薬膳調理師
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