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暑さと湿度に気をつけて|産経新聞連載「薬膳のススメ」(107)

今日の神戸は雨。気温は22度で湿度は95%…
なんとも不快です…
そんな今日にピッタリの記事を、産経新聞連載「薬膳のススメ」で書かせていただきました。
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湿邪対策を

神戸市中央区の漢方薬店で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。
10000人以上に中医学で心を笑顔にしてきた池田のりこです。

薬膳のセミナー、講演、企業様での研修、漢方薬のカウンセリング、レストランの薬膳監修などをしています。

もうすぐ梅雨ですね。
今日の神戸は雨。
湿度が95%って、もう…不快でしかない…。

ちょっとお出かけしてきたのですが、一瞬でやる気を失います。

今年初めてエアコンを付けました。
軽くドライにして、あとは扇風機でまわしています。

がっつり湿気にやられておりました…。

「おりました」と過去形になったのは、湿邪対策をしたから。

湿気が人体に影響することを「湿邪」と言います。

湿邪には、いろいろ特徴があるんです。

  • ベタベタする

  • 重く下がって溜まる

  • 濁る

  • ものの動きを悪くする

  • 熱とくっつく

これが人体に影響すると…

体がむくむ
頭がボーッとしたり頭重感がある
足がむくむ
手の指の関節が曲げにくい
尿が濁る
やる気がなくなる
体がだるい

…などの症状が出ます。

これが熱とくっつくので、なんとなく体がほてるように感じたり、モヤモヤする感覚も出ますね。

最近、外食が多くてよくお酒を飲んでいたので、体に湿と熱を溜め込んでおりまして…。

どっぷりやる気がなくなっていました。

そういうときは、危険。
内臓さんもやる気がなくなっているんです!!


消化吸収システムのやる気消失

湿邪に弱いのが、消化吸収システムの「脾」です。

食べものを消化吸収して栄養を作る、大切な大切な内臓さん。

国に例えると、財務省です。
これをセミナーで言うとき、ついつい大蔵省と言ってしまう昭和な人…。

これがこけると、国は大変ですよね。

つまり、脾がこけると、体が大変なのです!!

脾は、ちょっぴりワガママなお嬢様のような内臓さん。

すぐに「やだー!もうお仕事しなーい!!」となります…。

脾が拗ねる原因は5つ。

  1. 緊張やストレス

  2. 冷え

  3. 湿気

  4. 思い悩むこと

  5. 暴飲暴食

できるだけ避けてあげましょうね。


湿邪さん、バイバイ!!

となると、溜め込んだ湿邪を出せねばーー!!と思いますよね。

汗や尿で出していきます。

先程、ちょいと発汗するヨガをやってみました。

汗をかくと尿も出るので、結構スッキリ。

じゃ、どんどん汗をかいたり、利尿作用で出していけばいいの?!と思いがちですが…

ちょっと待ったーーーーーー!!

(ねるとん紅鯨団を思い出す、バブリーな世代なもので…)

ただ出せばいいってものではないんです。

体に必要なキレイな水を作ることを忘れてはいけません!!

体に必要なキレイな水と、溜まって汚れた水は違います。

実は今の季節は、キレイな水が減りがちなんです。

ジワッと汗をかくこと、多いでしょ?

だから、キレイな水の補充もお忘れなく♡


オススメの食べもの

「じゃ、1日2リットルお水飲むわ」となっても、これまたダメで…。

「キレイな水を生み出す食べもの」を食べることで、できるのです。

そのときには、消化吸収システムの脾がしっかり働かないといけません。

湿邪でダウンしている場合じゃないのよ、脾さん…。

脾にご機嫌になってもらいながら、キレイな水を作る食べものをいただきましょう♪

じゃ、何食べる?
知りたいでしょ?

ということで、食べもの紹介いってみよ~!!

汚れた水を出すものの代表は、緑色の房に入っている豆たち。

枝豆、えんどう豆、そら豆…などなど、この時期に多いですよね。

そしてこの子たち、お盆を過ぎて乾燥の気が入ってくるといなくなるんです。

「瓜」という漢字がつく子もおすすめ。

胡瓜、苦瓜、西瓜、冬瓜など、これからが旬でしょ?

体にとって必要なキレイな水を作るものは、豆腐、レモン、梅干し、さつまいも、ズーッキーニ、冬瓜、トマト、オリーブ、りんご、ほたて、鶏卵など。

もうちょっとがんばれる方は…

汚れた水を出したいときには、めぐりを良くする辛味を
キレイな水を作りたいときには、酸味と甘味を
使ってみてね。

そして何よりも、脾にご機嫌にいてもらうために感謝しましょう。

「いただきます」という食べものへの感謝も大切ですが、「脾さん、いつも働いてくれて、ありがとう」という感謝もね。

脾が嫌う5つのことも、できるだけ避けて、脾にご機嫌でいてもらいましょう。

このようなことを本日掲載の107回目の産経新聞連載「薬膳のススメ」で書かせていただきました。

ちょっとお久しぶりになっちゃいましたね。

こちらから記事のPDFをご覧になれます。
↓↓↓

http://kenzenbishoku.com/media/pdf/230529_sankei.pdf

「楽しみにしています!」という声をいただくと、とっても嬉しいです♡

いつも読んでいただいて、ありがとうございます!

次回は、7月3日(月)の掲載予定です。

96回目からはnoteの「産経新聞連載「薬膳のススメ」マガジンに掲載していますが、95回目までは、旧ブログに掲載しています。
↓↓↓
http://norihime.livedoor.biz/archives/cat_50031045.html

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おしまい。


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池田のりこ 漢方カウンセラー・国際薬膳調理師
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