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秋の乾燥対策の薬膳レシピ:肉巻き長芋のポン酢炒め

出勤前に歩いて吉方取りに行ったら、滝汗でした…。
9月も中旬になろうとしているのに、毎日暑いですねぇ。

秋の乾燥も入ってきているので、汗をかくと体は潤いを失って、外も内もカサカサになってしまいます。

スーパーのビニール袋が開けられないよぉ…。
そして、ちょっとした傷口も治りません…。

でも、これは内臓からの「助けてーーーーーーー!!」のサイン。

ただの乾燥だと思って放置しないで。

今日はオススメの薬膳レシピをご紹介します!



熱邪傷陰

神戸市中央区の咲美堂漢方薬房で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。
10000人以上に中医学で心を笑顔にしてきた池田のりこです。

漢方薬店では、症状の対症療法だけでなく、根本的な原因に基づいてお話します。

咲美堂中医学院では、「覚える」より「イメージを膨らませて感覚を身につけて実践する」ことを大切にして、中医学・薬膳と九星気学を伝えています。

15年以上中医学と薬膳を伝えてきて、今年から九星気学も伝えています。

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私が住んでいる神戸は、秋は来るんだろうか…という暑さです。

ワインよりビールが呑みたくなる…。

汗だくになって出勤して、エアコンと扇風機で涼んでから業務開始…という真夏のような生活をしています。

でもこれ、「暑いねぇ」だけでは済まされないのです。

というのも、熱邪傷陰ねつじゃしょういんだから。

これは「熱いと潤いが減っちゃうよ~!」ということ。

暑い時期や炎症があるときには、体の冷却水の役割をしている陰が減ってしまいます。

陰というのは、けつ津液しんえきから構成されているもの。

血:内臓、肌、つめ、筋、目、心、脳、髪に届ける栄養たっぷりのもの(血液を含む)
津液:血以外の体に必要な水分で、関節や内臓などいろいろなところに分布されている

体を温める「陽」と、体を潤わせて冷やす「陰」のバランスが大事なのです。

陽が増えると陰が減り、陰が増えると陽が減り、お互いに影響しあいます。

ちょうど半分ずつぐらいが、中庸ちゅうようという良いバランスです。

この大切な陰が、汗をかくほど暑い季節と炎症があるときには「陽>陰」で減ってしまうのです。

大地から水が減ると砂漠になるように、人間の体も乾燥してきます。


乾燥が嫌いな内臓

乾燥が大嫌いなのが、内臓の「肺」。

これは西洋医学でいう肺臓も含みますが、全身の気を管理したり、水分代謝を管理したり、汗の調整をしたり、呼吸の調整をしたり…といろいろな仕事をしています。

・夏にたくさん汗をかいた人
・今も汗をかいている人

要注意です!!

そして、こんな人も要注意です!!
・8月から9月に気管支炎や肺の疾患になった人
・サラサラした汗が出る人
・尿量が減っている人
・便が固くなっている人

肺さんが、泣いてるーーーー!!
助けてあげましょう。

やるべきことは…

  1. 体の熱感を取る(少し冷やす)

  2. 汗が漏れ出ないようにする

  3. 潤いを作る

  4. 次の季節の内臓を整える

「肺が悲しんでいるなら肺を整えたらいいじゃない!」と思われるかもしれませんが、自然界も体も気が循環しています。

秋の次の冬にバランスが乱れやすいのは腎。

「腎ちゃん、ちょっと迷惑かけたらごめんやでぇ~!今のうちに潤い作っとくなぁ~!」と伝えておかないと、腎は冬になってびっくりしちゃいます。


オススメの簡単薬膳レシピ

そこでオススメなのが、こちら。

「肉巻き長芋のポン酢炒め」です!
しまった、断面がなかったので地味過ぎた…(笑)

《材料》
長芋、大葉、豚バラ 適量
片栗粉 適量
酒 大さじ1杯
砂糖 小さじ1杯
ポン酢 大さじ3杯 
ごま油 適量
白ごま 適量

《作り方》

  1. 豚バラを広げて、大葉と縦長に切った長芋を乗せて蒔く

  2. 片栗粉を振って、ごま油を熱したフライパンで焼く。

  3. 肉に火が通ったら調味料を加えて、絡ませながら焼く。

ポン酢は、すだち入りがおすすめです。
私は市販のものではなく、定期的に作っています。

《効能》
長芋:肺と腎の陰を作る
大葉:胃腸を温めながら整える
豚肉:肺と腎の陰を作る
すだち:胃腸を整えながら肺の潤いを作る
ごま油:潤いを作る
白ごま:肺の潤いを作る

簡単でしょ?
お弁当にもピッタリです。

ピリ辛にしてもおいしいけど、潤い不足や炎症があるときには控えましょう。

私も気管支炎のあとは、辛味を控えていましたよ。


作り置き薬膳おかずは、季節の気と体調を見ながら作っています。

今週は15種類作ったので、こちらの記事も読んで下さいね。



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それでは、今日も心と体とご機嫌を整えて笑顔で過ごしましょう~♪


おしまい。


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