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ショスタコーヴィッチ「交響曲第5番 革命 第4楽章」
ショスタコーヴィッチはロシアの作曲家で、自国民を一千万人以上も殺した独裁者スターリンの顔色をうかがいながら、その粛清をなんとかまぬかれて生き残った人です。この曲も御用作曲家の面目躍如たる革命賛美の作品として発表されましたが、スターリンの死後には、そんなつもりは毛頭なかったと言ったとか言わないとかで物議をかもしたシロモノです。でもまあそれがどうあれ、曲自体のすばらしさは、いささかも減じることなく、今日盛んに演奏され、また聞かれています。こんなエンドルフィンドバドバのヤバい曲はそうそうありません。エヴァ初号機にしか見えない指揮者のムラヴィンスキーの雄姿の見られる動画もYouTubeにはありますので、興味が湧いたら、探してみてください。ただし演奏はこちらの方がいいようです。 僕の曲もよろしかったら、どうぞ。 https://youtu.be/p0ljc6u_11Y 「陽だまり」 フルートとヴァイオリンと ヴィオラとチェロと ピアノのための五重奏
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ヴァヴィロフ「カッシーニのアヴェ・マリア」
ヴァヴィロフはロシアの作曲家で、偽作の常習者でした。この曲もイタリアルネッサンス期の作曲家カッシーニの作品として発表されたもので、本人もしれっと演奏者として録音に参加したいわくつきの代物です。でもなぜヴァヴィロフはそんなことをしたんでしょう?理由は二つ考えられると思います。一つは女装家が女装をするようにそれ自体が愉快だったからというもの。もう一つは、とにかく曲を聴いてほしかったから、です。僕自身身に染みて思うのは、とにかく無名な人の曲はそもそも誰も聴いてくれません。それは曲自体の罪ではないので、作ったものとしては何とも曲が不憫です。じゃあ誰か有名な人が作ったことにすれば・・・。そんな悪魔の誘惑にヴァヴィロフは負けてしまったのかも知れません。それはさておき、数あるアヴェ・マリアの中でもとりわけ美しいこの曲は、未だに有名とは言えませんが、これを機会にぜひ、お試しを。 僕の曲もよろしかったら、どうぞ。 https://youtu.be/p0ljc6u_11Y 「陽だまり」 フルートとヴァイオリンと ヴィオラとチェロと ピアノのための五重奏