
Clubhouseでエコーつきの声でSpeakerになるには?
【「声」で「あぁ、あの人」という特徴を出そう】
Clubhouseは「音声だけでコミュニケーションする」SNSである。しかし、声だけでは、有名な声優さんとか、若山弦蔵(古くてごめん)みたいな声に特徴のある人でないと、なかなか「私」を覚えてもらう特徴にならない。「こんにちはー。XXですぅ。よろしくお願いしまーす」という女性は山のようにいて、いずれも同じような声なので、全く区別がつかない(付く人はつくらしい)。すごく迫力のある低い声の女性とか、そういう特徴がないと、なかなか覚えてもらえない。
余談だが、ある方は時々しかClubhouseにいないが、アイコンの写真が美人で、声が昔いた有名女優さんにすごく似ていて、大人気なのだが、声のモデルになっている元の女優さんが高度経済成長期の象徴みたいな世代の女優さんであったため、集まってくるのは70歳以上の男性だけかも?ということになっているようだ。が、とりあえずモテでいるのは羨ましい限りだ。
ことほど左様に、当然のこととは言いながら「音声SNSでは声の特徴が重要」という事にならざるを得ない。
【そうだ!声にエコーをつけてみよう】
ところが、私はなかなか声の特徴が出せるわけでもなく、イケメンでもなく、若くもない。ベストセラーの本は出したが、もう20年前の話だ。「魅せる」要素が限りなく低い。が、昔はオーディオ技術者でもあったので、まだ誰もやっていない「声にエコー(リバーブ)をつけてClubhouseに出る」という、カラオケなどではど当たり前のテクニックを使うことにした。Clubhouseではエコーつきで出ている人は未だに「お風呂にいます」くらいの方が多い。今しかチャンスがない。おじさんはあせって「エコーつき音声でClubhouseデビューする」道を突き進んだことは言うまでもない。
【この機材でエコーでClubhouseできた】
技術的興味もあって、また、YouTubeなどのライブ用機材もあるので、いろいろ試したのだが、以下の組み合わせでエコーがつく。ClubhouseはAndroidでも使えるようになったので、AndroidスマホでClubhouseに入り、いろいろやってみた結果、以下の接続で、エコーつきの音声がClubhouseで出ることがわかった。
●オーディオインターフェイスは、Amazonで「USB-Cオーディオ変換アダプタ」として売っているもので、いくつか選択肢があるが、どれも同じようなものだ。スマホにはこのオーディオインターフェイスのUSB-C端子を接続する。
●図ではブラックボックスになっているのが「ライン→マイク減衰器」。これは、アナログミキサーのアナログオーディオ出力から出る電気信号が「ラインレベル」という電圧が高いものなので、これをマイクと同じレベルの小さな電圧にするものだ。ここで、私はハンダゴテを持ってきて減衰器を自作したのだが、Amazonでいくつも売っている。自分の人件費考えたら、買ったほうが安かった。Org....。それでも自作したい、という方は「ラインレベル マイクレベル アッテネーター 自作」でぐぐると、いっぱい回路図が出てくるので、参考にして作るといい。
●いずれにしても、この接続にするためには、オーディオ部分のコネクタの形状も合わせる必要があるので、コネクタ形状によって、変換コネクタを用意する必要がある。
●なお、ステレオで入力しても、Clubhouseではモノラルの音になる。オーディオインターフェイス部分も安いものはマイク入力はモノラルになる。無理してステレオにしないほうがいい。
●【これ重要】オーディオインターフェイスをつなげると、音声出力はスマホからではなくオーディオインターフェイスから出る。このヘッドホン端子にヘッドホンを付けてClubhouseをやることになる。
【やってみてどうだっかというと】
これでエコーをつけてClubhouseに出る。最初の「掴み」はOK 。だが、直ぐに飽きられることがわかった。最初は「おお!」という反応だが、3回めくらいには陳腐化してきて「またこいつか」という反応になるのだ。良くも悪くも、存在は覚えてもらえるものの、評価となると、話は別である。エコーつきか否かとは関係ない。←当たり前だ。また、人によっては「エコーつきだと聞きにくい」という聴覚を持っている方もいる、というのもわかった。普段からカラオケなどで臭いおじいさんの相手をするような仕事の方々にもそういう方がいたが、もともと聴覚そのものの疾患などで聞きにくい、という方もいるのだ。それだけである。直ぐに飽きられる。でも、試してみたい方はやってみるといいかも知れない。
●日本人の人生は長い。もうすぐ「人生100年時代」だそうだ。であれば、日本人は「お兄さん、お姉さんの時代」は人生全体で非常に短い。人生を幸せに過ごすには「おじさん・おばさんの時代」をいかに有意義に過ごすか、ということが重要だ、と思うのだが、エコーつきClubhouseは、コスパが悪かった。「それでも」という方には止める理由はないので、やってみるといいと思うが、自分の人件費も含めたコスパを考えると、この程度の作業でも、ケーブルやデバイスをはんだごて片手に作るより、買ってきてつないだほうが、はるかにコスパがいいので、電気回路の技術とかハンダゴテの技術があって、かつよほど暇、というのでなければ、買ってきてつないだほうがはるかに簡単でかつ安い。こういうことに、自分は技術を持っているからハンダゴテを握ってなんとかしよう、という「高度経済成長期のサラリーマン技術者の成れの果て(←自分もそうなんだろうなぁ)」発想の人が多いと「オマエが日本の産業の非効率性の元凶だ。ヤメロ」と言われるのである。少々でも資金に余裕があるのでれあれば、やはり「買ってきて組み合わせる」が、今は王道なのだ。