全てのアプリは「スマホ2台持ち」に対応せよ。スマホはある日突然壊れるから。
【+200gの安心】
最近は電車などの中でもスマートフォンを2台以上持って使っている人をけっこう見る様になった。「スマホ2台持ち」は、持ち物が重くなるのでなるべく避けたいのだが、例えば電池が切れたときとか、落として壊したときなどを考えると、+200gの持ち物の重量増加と考えると、結構割に合う「投資」と考えることができるからだ。
【現代のスマホは「現金入りサイフ」「クレジットカード」「身分証明書」そして…】
なにせ、今やスマホは「現金」そのものとも言える。家族、親族、職場や友人の関係をつなぎ、わからない場所に来たときの「ナビ」もしてくれる。これを「壊した」「落とした」というアクシデント(事故)は、突然訪れる。突然、理由もなく訪れるのを「アクシデント(事故)」というのだから、これは「循環論法」だが、とにかく「突然」に「それ」は来る。「それ」が来たら、現金入りのサイフもクレジットカードもなくなり突然の助けも呼べなくなる。自分の今いるところも誰も知らなくなる。周囲に人がいなければ完全な孤立状態になる。
【よくある「事故」】
近くに、この前スマホを落とした人がいる。落としたその時は画面の一部が割れたくらいでなんとか使えても、翌日朝にスマホの画面が真っ暗になり、使えなくなった。画面が真っ黒だからタッチして反応しているのかどうかもわからない。充電器を抜き差しすれば本体が振動するので、本体は生きている事はわかった。しかし、とにかく画面表示が出なければどこをタッチしたらなにが動くのかもよくわからないから、全く使えなくなった。それは突然来る。銀行の残高もわからず、友人との連絡も取れず。もしも、こんなときに1台しかスマホを持っていないと、どうなるか?その壊れたスマホだけでしか友人と連絡が取れなければどうするか?「何もできない」が結論だ。
そして、こういう「事故」ってよくあることなのだ。
【いざというときに使えるようにしておくために】
こういった事故のとき、もう一台スマホを持っていれば、なんとか外部に連絡がつき、どうしたらいいかのアドバイスも受けられるし、連絡したその人が動いてくれる、ってこともあるだろう。「+200gの安心」。もう一台のスマホはいざというとに、あなたを救うことが多いだろう。そのために、この現代においてはスマホは2台持ちがお勧め、と私は思う。マニアが2台持ちをするのではない。普通の人が必要だから2台持ちをする時代になったのだ。
【アプリもなんとかしておきたい】
スマホ本体を2台にしても安心はできない。問題になるのが、スマホのアプリだ。「LINE」「銀行」「モバイルSuica/Icoca」などなどのアプリでは「1台目が壊れたときに2台目にすぐに完全に切り替えができない」。こういったスマホの乗り換えは「機種変更」しか想定されておらず「事故」は想定されていない。そのため、2台目のスマホを壊れた1台目と同じようにすぐに使える仕組みがない。しかし、FacebookやFacebook Messengerなどは、2台のスマホに同時にインストールして同時に使える。つまり技術的には「できる」のだが、スマホのアプリを開発する側にとっては「1台目のスマホの事故による動作不能は想定外」という作り方なんだな。この時代にこんなアプリ作ったやつはアホちゃうか、というツッコミがあっても、おかしくはないだろう。
本来であれば、1台目のスマホが壊れたその場で2台目のスマホに切り替えられるのが、当たり前のアプリ開発者の対応と言えるだろう。
【「スマホ2台持ち」の自衛策】
こんなスマホアプリのアホ開発者が溢れる現代では、スマホを使う人はまずスマホを2台持ち、それでもなんとかサバイバルできる自衛策を講じて置く必要があることは言うまでもない。今やスマホを1台しか持たないのはいざスマホが壊れたときには「生きていくうえでのリスク」にさえなることがあるだろう。だから、2台持ちにするわけだ。「2台持ち」の自衛策は以下の通りだ。
1台目・2台目の両方のスマホに同じアプリを入れておき、できるだけ、で良いので、どちらでも使えるようにしておく。
重要な友人などとのつながりは、電話、メールだけでなく、複数のSNS経由などでできるようにしておき、実際にできるかどうか確かめておく。
eSIMは使わない。
機種変更時に「事前の1台目のスマホでの操作」が必要なアプリはできるだけ普段から使わない。Suicaなどの「おサイフ」のアプリ、LINEなどのアプリは1台目の壊れたスマホでの機種変更の事前の操作が必要(つまり1台目の突然の故障時に必要な操作が事前にできない)になるので、できるだけ使わない。
いざ壊れて突然修理に出すことを考え、スマホへの初期画面へのログインは、指紋認証などを使っておき、他人が入れないようにしておく。銀行のアプリなどは「二段階認証」が必要な設定にしておく。
1台目のスマホを修理に出すときは、SIMカードをあらかじめ抜いておく(eSIMは本体が壊れたときにこれができないのでお勧めできない)。
【スマホでつなぐ「命」のために】
今や「+200gの安心」は「+200gの命綱」という場面だって出てくる。自宅で倒れたとき、同じ部屋に親族がいなくて気が付かなくても、スマホを身に着けていて同じ家屋内で家族に連絡ができて助かった、ということも聞いた。倒れたときに1台目のスマホを落として壊す、ってこともあるかもしれない。倒れたときにもう一台スマホを持っていれば、助かった直後から同じ環境でスマホが使えるか使えないかも、大きな問題になることだって、あるだろう。
いま、世界の先進国は高齢化社会に突入している。日本も例外ではない。であれば、この時代に存在する「スマホ」は「命綱」になる場面も増える。「命綱」だから、2台は最低持っておこう、ということもあるのだ。機械は壊れるからね。
【おまけ:ということでAndroidのすすめ。なんちゃって】
ついでに言っておこう。スマホ二台持ちが当たり前になったとして、スマホの価格も気になるだろう。そして、2台のスマホを、(1)メイン、(2)壊れたとき咄嗟に機種変更できるバックアップできるサブ機、と言うように持つとする。であれば、(1)と(2)のスマホは「同じOS」のほうがデータの移行、使い勝手、などなど考えても、やりやすくなる。メインがiPhoneだから、サブ機もiPhoneというのは金額的にどうも、という人も多いだろうしね。かといって、メインがiPhoneでサブがAndroidだと、当然面倒になりそう、と思う。ということで、普段使いのメイン機も「Android」のほうがいいんじゃね?ということを言う人は多いんじゃないかな?いま、Androidのスマホは2万円台くらいから「使える」「かっこいいデザイン」のものが当たり前に出てきている。Android機2台の価格はiPhone1台の値段より安いってのもあるし。いざというときのために、このさい、メインもサブもAndroidがいいんじゃね?と、自分は考えているのだが。あくまで、自分は、だけどね。