あなたのワタシはウソである。
《 あなたのワタシはウソである 》 (大野龍一:著 ナチュラルスプリット: 刊)
最近上記の書籍を読んだ。その書籍の中で自我意識を創り上げていく仕組みについて、上手く表現されているので、
一部抜粋させて頂きます。
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(ここから抜粋 )
人間の脳は、ある種の生物コンピューターのようなもので、入ってきた情報を一元管理するための統合ソフトのようなものが備わっています。
経験や知識は全体が一つのもの、この個体に属したものとしてまとめられるのです。
そして、身体的な一応の独立性に合わせて、それに対応する内的実態が思考作用によって構築され、それが「自分」として観念される。
人間の自我は、一個の統一性のある有機体として人を活動可能にする機能でしかないと考えて、それを実体現することがなければ、
意識が意識がそれに固着して、心が狭い私感情に染められ、それに支配されるかとはなくなるでしょう。
周りの人から、あなたの中に固有の【私】が存在するかのように働きかけるので、それに刺激されて、いつもその観念に戻るように仕向けられるのです。
それによって、無意識的な強い条件反射のようなものが形成され、それをあなたは自己=自意識として経験するのです。
(抜粋ここまで)
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自我意識、自我固着について、見事に表現されていると思います。
個人的に解釈して咀嚼して言い換えるならば、、
自我意識は、単なる脳の仕組みで出来上がっていて、現実には存在しなくて、単なる幻、錯覚、幽霊でありますよ。
ということだろうと思う。
この幻の自我意識、自意識によって、分離した個人として、苦しみ、苦悩などの原因の大元になっているのだろうと思う。