コロナで困った飲食店と困窮家庭を両方支援!Table for Kidsの仕組み
お腹が空いた、と席を立ち、ラーメンを茹でる。耳には無線イヤホン。Bluetoothでつながれたスマートフォンから、「Twitterスペース」の音が流れる。
この日聞いていたのは、ETIC.ソーシャルイノベーションセンターのTwitterスペース。NPO法人夢職人の岩切さんをゲストに、ETIC.スタッフの野田さんが1時間トークする。
夢職人さんは、子どもたちに野外の体験活動を提供していたが、コロナで事業が全面ストップ。しかし、困窮家庭の子どもたちが、コロナ禍でさらに苦しい思いをしていることを知り、「困窮家庭」と「まちの飲食店」をデジタルクーポンでつなぐTable for Kidsをスタートする。
困窮家庭の方々は、まちの飲食店で無料でご飯が食べられ、代金はTable for Kidsの寄付金から飲食店に支払われる。飲食店もコロナによる売り上げ減少に困っていたので、双方にとってうれしい仕組みだ。
デジタルクーポンは、株式会社フィノバレーというフィンテックの会社に作ってもらったそう。「決済音」は自分たちで作ったんだって。払った時に「ペイペイ♪」って鳴るあれ。どんな音なのか聞いてみたい、と思いながらズルズルとラーメンをすする。
まちの食堂に通う。地域の大人と子どもにつながりが生まれる。それが、地域みんなで子どもを見守ることにつながる。野田さんの実体験を踏まえたエピソードも展開されて、あっという間の1時間は終わった。
「お腹がいっぱいなら、さみしい気持ちにはならない」と、野田さんは言った。生きていたら、色々なことが起きるけど、子どもたちには、まずは美味しいものをいっぱい食べて大きくなってほしい。
ラーメン皿を洗いながら、「たまには、友達誘ってまちの食堂に行ってみようかな」と思った。お腹いっぱいなら、寂しい気持ちにはならない。そして、誰かと一緒に“お腹いっぱい”なら、それが幸せってことなんだろうな。
※Table for Kidsさんは、月1000円から寄付することができます。寄付ページはこちらから。
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