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社会課題解決中マップと子どもの宿題

言わずもがな、「ドラえもん」は世代を超えて愛される名作だ。子どもの頃の私も、今の私の子どもたちも、変わらず好きだ。

しかし、たまに、「これって子ども理解できるのかな」と思うことがある。たとえば、固定電話。我が家にはスマホしかない。「ドラえもん」に出てくる電話の形をしているのは、我が家ではインターホンである。インターホンで「しずかちゃん、3時に行くね!」とウキウキ話しているのびた君は謎でしかないはずだ。(今、行けばいいのに)

そして、今日。子どもと話していて、「宿題忘れた」も近々理解できなくなるのかもしれないな、と思った。今日の娘(11歳)の宿題はこれだ。

「自分が国会議員になったことを想像して、やりたい政策とその理由3つをGoogleスライドでまとめてください」

普通の公立の小学生なのだけど・・今の小学生の宿題って、こんななの?ネットさえつながっていれば、どこでも見られるGoogleドライブは、物理的に「忘れる」ことがない。やるのを忘れたら終わりだけどさ。やった宿題を家に忘れた、は絶対ないよね。

そして、「何書いていいかわからない」という娘に、家にあったこの本を渡した。

世界で達成をめざすSDGsの17の目標はもちろんのこと、日本の課題もわかりやすくまとめられている。「やり直しづらい、日本社会」「じわじわ広がる教育格差」など、仕事柄も多分にあるが、一つひとつの課題に共感してしまう。

ページをめくると、「日本中で始まっている新しいチャレンジ。明るい地域をつくる活動」と題して、課題に取り組む数々の団体が紹介されていた。そこには、DRIVEキャリアの契約企業・団体さんがずらり。

「身近に健康問題を相談できる人や施設が少ない」課題を解決、Community Nurse Company株式会社

「ホームレス状態から抜け出しにくい社会」課題を解決、認定NPO法人Homedoor

「横のつながりのない農業・林業・水産業。活用しきれていない資源としての森を生かして「森でうなぎを育てる」事業を行うエーゼロ株式会社

この本、ETIC.(私の職場です。エティックと読みます)が編集協力しているので、知っている団体の皆様が紹介されているのは何も不思議なことではない。が、こうしていざ目の前で、子どもが本を広げて、

「何で日本では食べ物がたくさん捨てられてるの?」

と、フードロス問題に関心を寄せているのを見ると、感慨深かった。社会課題解決中マップの食糧問題のページも教えた。

一人で問題だけ見ていると、解決の糸口が見えずに、途方に暮れる。でも、どんな課題も、必ず誰かが解決しようとチャレンジしている。子どもたちに、希望と勇気の片鱗が届けられるなら、こんなに尊い仕事はないな、と思った。

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乗越 貴子@ DRIVEキャリア事務局
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