単なる遊びにしない。子どもの学びを引き出す、3つの問い
2020年一発目のコダテルのイベントは、子ども会員向けのイベント。
#コダテル は子どもたちにとってもワクワクする「ヒミツキチ」なんですけど、”単なる遊び場”にならないような工夫をいろんなところにしています。
その一つに、「学びを引き出す」ということがあります。
「あー、楽しかった!」
「またしたいな」…
という感想や振り返りもいいんですが、やっぱりそれ以上の気づきや学びを得てほしいんですよね。
ぼくが意識しているのは、
1)なぜ、そうしようと思ったの?(過程)
2)どこを工夫した?難しかった?(結果)
3)次やる時にはどうしたい?(展望)
の3つを問いかけるようにしています。
その一つひとつについて、見ていきましょう。
1.なぜ、そうしようと思ったの?
これは、子どもが作ったもの(組んだもの)について、なぜそうやって作ったのか「理由」を聞いている問いになります。子どものやることだから、もちろん「なんとなくできた」「遊んでたらできた」ってのも一定あるんですが、「◯◯◯が好きだから」「◯◯◯を解決しようと思ったから」と、何かに起因して「選択行動」を起こしているはずなので、その部分について、あえて聞いています。
この起因が「好き」や「興味」、「誰かの影響」だったり、その子が示す感受性なので、大事に聞いてあげたいところでもあるんですよね。
2.どこを工夫した?難しかった?
作ったものについて、どこを工夫したのか、難しかったのか「結果」について聞いている問いになります。子ども自身の躓きや、課題感(ここできなくて悔しい部分)などを聞くのはもちろん、子どもが「拘ったところ」についても聞いていきます。子どもによって、こだわるポイントってホント違うので、絵にこだわったり、動きにこだわったり…はたまた制作スピードに拘ったりしています。
正解はないし、みんな同じ答えである必要がないので、一人ひとり違う答えでいいということを、子どもたちが口に出すことで理解してもらいたいなと思っています。問いかけないと、「なんとなく」という言葉に片付いちゃうのであまり良くないですよね。
3.次やる時にはどうしたい?
今回の活動を経て、「今後」どうしたいかという問いになります。子どもって、時間ギリギリまで使ったとしても、自分の作ったものに満足していなくて、まだまだ工夫に取り組めるんですよね。今回の作品で気づいた「コツ」や「課題」なんかも見えてくると、次回は「こういう点に注意してつくろう」って、子どもの口から出てきます。それを、次取り組むワクワクに繋げられると、事前にいろいろ調べてきたりできるようになるので重要です(宿題出してないのに、自分で調べてきた/予習してきたみたいに)。
まとめ
子ども自身が、何気なくやっていることって結構多くて(もちろん、大人も多いですが)、「問いかける」ことによって、そのポイントに気づいてもらうってことは「学び」を進める上で大事だと思っています。
「楽しかった?」「またやりたい?」って問いかけるだけだと、子どもにとってあまり気づきがないんですよね。
大人から、子どもにかける言葉で、子どもの成長度合いも変わってきます。
ちょっとしたことですが、そういう「問いかけ」ができる大人が増えていくと、世の中的にもっといいなと思っています。
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