Y字路
あれは僕のY字路
そこを通るときには気づかない
それがY字路だとは
あらゆることが自分の思う通りになる
でもその結果には責任をとらなければならない
あなたはそう言ったね
それを聞いた僕は選択しないことを選択した
つまりそのまままっすぐ進むことだ
それがY字路だった
僕が進まなかった道
それに対して僕は何の責任も問われない
でもそもそもY字路に向かった責任は?
それがY字路だと気づかなかった責任は?
そのY字路を壊さなかった責任は?
そこまでの責任は抱えきれない
引き返さなかったのは
勇気がなかっただけ
あちこちにY字路が仕掛けられている
東京はY字路だらけだ
横尾忠則さんのおかげで気づかされたよ
僕の田舎はこんな風ではない
江戸っ子のユーモアなのだ
ああ奴さん右に進んだね
こっちの奴さんは左か
もう出会うことはないね
二度と出会うことはないね
さようなら
僕のY字路
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