本来は政府がすべきことを、寄付で事業を作ってする必要があるのか
D×Pの事業に関して「本来は政府がすべきことで、寄付でする必要があるのか」というようなことを様々な方から言われます。政府がしないことを民間から作っていくのも重要だと思っています。
セトウチフラッグという番組で語ったことがForbes Japanでも記事化され、私たちが活動していることも書いていますが、政府が機能せず課題解決をすることができない課題もこれからより増えてきています。しかし、国や自治体に働きかけても変わらない、提言しても変わらないならば民間から即座に作ってモデルを作っていくことでNPOはこれまで様々な法案、事業モデルを各省にも提言して実現してきました。それを大きな動きやムーブメントにしていくのは重要だと思ってます。
民主主義において、投票で議員や政府の構成を選ぶのは確かに大切なので、それを通して政府にプレッシャーをかけていくことは当然大切です。選挙期間中なので思うのですが、確かに投票行動は重要です。ただ、それだけが政治ではなく、ひとりひとりの行動があるからこそ社会の仕組みは新しく刷新され、問題形成がなされ、政策に反映されたりもしていく。そういったひとりひとりの行動を侮ってはいけないと僕は思います。
そして、民間の力というのは寄付やボランティアです。公共を作り直したり、新しい仕組みを作っていく必要性はNPOをやりながら、非営利組織全体(学校法人、社会福祉法人など講義の意味でNPOだけではない)の取り組みとして重要になってくると思います。
13期の寄付型のNPOを運営していて思うのは、寄付とはひとりひとりの意志でもあります。積み重なり、大きくなればそれは一つの大きな仕組みや事業になる。認定NPO法人D×Pでいえば、子どもたちのセーフティネットだって、子どもたちを海外に送ることができたりPC寄贈など機会を作ることができる。規模はまだまだ小さい、約2.7億ほどの予算の中でですが、D×P単体だけではなく、NPOだけではなく、非営利組織全体でチャレンジしていく必要があると思っています。
国境なき医師団は国家権力に及ばないことをやってきました。それを忘れてはいけないと思っています。
非営利なるものの重要さを考える昼過ぎ。うちも自分の死後も、ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会を作り続ける非営利組織が自走するように、今頑張りたい。そう思って今日も動きます。
D×Pへの寄付も嬉しい! http://www.dreampossibility.com/be_our_supporter