居心地の悪い祝辞と居心地のいい告示
上野千鶴子さんの東大祝辞、僕は読んでいてすごく「居心地が悪かった」のです。
その理由は上野さんが社会を2つに分けて論じているように読めたから。
女性と男性、東大生と非東大生、恵まれた人と恵まれてない人。
僕は東大総長の卒業式での告示のほうが、読んでいて「居心地がよかった」のです。
上野さんの祝辞よりも難解な言葉が多くて、正直ちょっと流し読みした部分もありましたけど。
なぜならこの告示の中では世界を2つに分けていないから。
一部だけ引用します。
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その一つは、私たち自身誰もが、異質性によって排除される他者の立場になり得るということであり、逆に異質に見える他者の誰もが、じつは互いに共通する側面をもっていて、同じ社会の一員になり得るのだということです。
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僕自身はわりかしぼんやりとした生き方をしていて、自分がどっち側か、なんてことをあまり考えたことがありません。
だからあなたと私は同じ部分もあるし、違う部分もある、というこの告示にうなずく。
これは趣味の問題なので、こっちが正しいなんて言いません。だけど多分、切れ味鋭い分かり易い上野さんの祝辞よりも、はるかに読まれる回数すくないんやろうな、と思ってここでささやかながらシェアしておきます。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message30_10.html
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