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マジックを見てほしければマジックを見せてはいけない

何かのきっかけでマジックを見る。
テレビのマジック番組かもしれないし、最近ならyoutubeのマジック動画かもしれない。
そのうちの何人かは自分でマジックをしたくなる。

これをマジックにハマるという。
日本でマジックにハマるというのはこういうことだ。
え、他のハマりかたってどういうのって?

嵐のファンは無料のテレビ番組や動画を見るだけじゃない。
お金を払ってコンサートチケットを手にいれて、生の嵐を見に行くのだ。
でも日本のマジックファンがお金を払ってマジックを見に行くことはほとんどない。

マジックはテレビやyoutubeで無料で見る。
もしくは施設やショッピングモールに行った時間に、偶然やってたイベントで無料で見るもの。
だから嵐にハマることとマジックにハマることはその内容が違う。

マジックにハマった人の課題、それはマジックを見てくれる人、披露する場所を確保することだ。
多くのマジック初心者はそこでつまづく。
覚えたてのマジックをのべつまくなしに身近な人に見てもらおうとするからだ。

マジックはのべつまくなしに見せてはいけない。そして身近な人に見せてはいけない。
マジックは一発芸だ。特別なときにたまに見せるからいいのだ。
マジックを一番見破りやすいのは身内だ。なぜならマジックをする人の普段の動きのクセを覚えているから。不自然な動きをすればすぐに気づかれる。

何回も見せるマジック、身内に見せるマジックほど見破られやすく、場の空気を微妙にし、マジック全体の評価を下げるものはない。
だからマジックはのべつまくなしに見せてはいけない。
マジックを見てほしければ、マジックを楽しみたければ、そしてマジックというすばらしい芸を長く続けたければ、以下の3か条を守っていただきたい。

1、マジックは身内には見せない 2、マジックは何度も見せない 3、マジックは滅多に見せない。
マジックはひたすら練習して、見せる機会を虎視眈々と狙い、スペシャルなときにどかんとやるのです。
そうすることでする人も見る人もマジックを末長く楽しめます。

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