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劇的な平凡

また繰り返されるあの日々を誰もが想像してしまうのではないかと、内心毎日がヒヤヒヤの連続です。


感染拡大に歯止めが効かず、あちらを立てればこちらが立たず的な、堂々巡り感。行き先も答えもない、あるがままを受け入れざるを得ない状況ですが、心だけは穏やかに冷静を保っていたいものです。


今年ほど皆様の記憶に刻み込まれる一年はなかなか他に見当たらないのではないかとさえ思う。それほどにインパクトが強く、自分の人生を振り返っても強烈な記憶が蘇る経験は、数える程度ぐらいの認識しかない気がしている。


もちろん節目節目の事柄から世の中の事象など、印象深い記憶はたくさんあります。だけど裏を返せばそんな強烈な記憶以外の大多数というのは、過ぎて行く毎日のひとつであり、言い換えれば平凡な日々の蓄積なのかも知れません。


最近息子がたくさんの言葉を覚え、自我が活発になり、人としてとても成長しているのだと実感しています。そんな毎日が尊くもありまた、そんなささやかな平凡こそが幸せだったりもします。


人はもしかしたら心のどこかで、ドラマティックな自分でいたいという悲劇のあるいは、喜劇のヒーローやヒロインを自分に重ね合わせているのかも知れません。

だからこそ平凡という日常の積み重ねこそが、そのドラマをより深くより面白く、よりドラマティックに見せてくれるのかも知れませんね。


息子と散歩する一コマにふと思う日常でした。


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