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教員が決めてもダメだし、教員以外が決めてもダメだし。
1.例によっての教育時事というか。
ヤフーニュースってのは便利なもので、自分の興味ありそうなことを拾っては「これ興味ありませんか?」ってな感じに出てきてくれて、こうやって最近はノートに自分の意見を述べることができて、とっても助かってます。
意見を考察するだけではなく、結構様々なことに興味のある私はこの機能で新しい情報や知識を得ることができて嬉しいのです。
まあ、そんな中で昨日、今日で出てきた教育時事やオピニオンで気になった記事を2つほど紹介して、考察していければと思っています。
2.指導力不足教員には免職。。。?
まずは上の記事を読んで貰えればと思います。
先日もこちらで記事にしましたけど、教員免許更新制が廃止になったことを受けての自民党の研修制度に対する提言を文科大臣に渡したことが記事になっているものです。
記事によると、「指導力不足の教員に、分限免職や他職種への転任、再研修の命令など厳格な対応を求めた」ことと、「失効免許が復活した人については、教育委員会が厳しい選考や研修を行い、適性のある人だけを採用」すべきことが書いていました。
うーん。ピントがずれているんだけどねぇ。ってのが感想です。
まずね、指導力不足教員って定義がなんなの?って言いたいんです。言いたいことは分かるんですよ。指導力不足なんだろ?って。そこをまず合意しておかないとこれ困ったことになるんです。
教職って、辞書を引くとこう書いています。
きょう‐しょく ケウ‥【教職】
〘名〙 人々を教え導く職務。また、特に、学生、生徒、児童を教え導く職務。
コトバンクより
特に、と書いているように、あくまで学生、生徒、児童を教え導く職務なんですよ。大人というか、同僚、部下に対しての評価って本当に下手くそ。主観、好悪が本当に入ってきます。これ、びっくりするぐらい。
露骨なところは滅茶苦茶露骨ですよ。好き嫌いで人事とか平気でしますからね。ってぐらい、同職を評価することが下手くそ。これ、重要ですから2回言いますね。
だから、指導力不足教員っていう定義から言わないと、上記のように人事権者の主観、好悪で決めてしまうってことが今よりもより増えると思いますし。数値は取れてませんが、現在でも指導力不足教員で研修とかあると思いますけど、管理職のパワハラで送られているか、心の病の方かどっちかと思いますよ。それ以前の人間は普通にいますもん。
もう、退職しましたけど、何にも仕事しない人間いましたからね。教諭で。黙ってたら授業を持たなくていいだろうとか。授業中寝てるとか。それでも指導力不足教員って認められませんでしたよ。そんなもんなんです。
あと、失効免許者のことを書いてましたけど、書いてあることはそれはそうなんですけど、今、人いてないんです。本当に。非常勤講師の平均年齢相当高いはずですよ。調べたら。昔から安く使おうとしてそのツケが回ってきてますからね。今。
まあ、この提言で救いなのは、文科省に客観的評価ができるようにとは書いているのですが、それを文科省に求めるって・・・。文部科学行政に興味があるのなら客観的評価例ぐらい作れよって思いましたけどね。試案でいいから。そこ丸投げする?って思いましたが。
一つ目は下手に教員に決めさせるとえらいことになる例でしたが、二つ目は教員じゃない人間が分かった風に言うとダメな話。
3.「答えを見つける教育」への転換で教員数は半分にできる?
二つ目はこちらの記事。
タイトル読んで思いました。「あー、現場のこと全く分かってない人間が書いているな」って。で、誰が書いていたかわかりました。大前研一氏。やっぱり。
簡単に大前研一氏の主張を要約すれば、今は考える教育に変わったから、知識を教えるのではなく、答えを見つける教育に変え、教員の役割を「先生」から「ファシリテーター(促進者)」や「カウンセラー」に変えていけば半分ぐらいで済むと。ICTとかいろんなものを使ったら。
あ、氏の仰るところは分かるのですよ。それはいいって意見もあるんですけど、根本的な事実誤認があります。答えを見つける教育は時間がかかるってことに。
エリート教育に限って言えば、人減らすことができますよ。もともと、勝手に価値を見つけて学習に対して前向きに参加できる人が集まった現場では、特に仕掛けを考えなくても自分たちで学習しますから。
多分ね、大前研一さんの周りはそういう人ばっかりだと思うのですよ。それは世の中のごく一部。それを全部に当てはめるとえらいことになる。
答えを見つける教育をするためには、ある程度の知識を理解してもらうって作業が必要になります。昔、答えを見つけるための教育をしようとして、それするには知識がある程度ないといけないって痛感しました。語彙力がなかったり、基礎がないとそれ以上に発展するためには膨大な労力が必要になると思います。
で、答えを見つける教育をするには自分が何よりも理解する必要があります。教材研究は知識教える教育よりも答えを見つける教育の方が時間かかりますよ。
その上、どうすれば生徒が興味を持たせるかの仕掛け作りで時間かかりますよ。単に、本に書いていることをしてだけでは興味関心持たないですからね。仕掛けていかないと。
さらに、日常業務はそうそう削れません。ICTでは保護者対応できませんよ。大前研一さん。それしたら下手したら関係破綻しますよ。
4.じゃあ、誰が決めたらいいだろう。
二つの記事をみて、本当に教育って誰が考えたらいいんだろうと思いました。現場の人間が考えてもいいものは出来ないと思いますし、政治が口出しすると碌なことになったことがなく、だからと言って一般の人間が知った風に言うと、自分の周りを基準にしちゃうからビックリするようなことを平気で言う人が出る。
本当にどうしたらいいのかなぁって。教育って厄介なものですよね。みんなちょっと噛んでるから知った風になっている。どうしたらいいんやろ。
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