本当は
降り続いた雨は
県内のいくつかの川を氾濫させが
昼前になって
ようやく小降りになり
警報が解除された
ヤマモモの実を
ムクドリが食べに来たので
そろそろ彼女も来るのではないかと
わたしは何度もウッドデッキを覗く
飢えていた母猫を助けているのではなく
待つことで助けられているのは
自分なのだという事実を
嫌というほど突き付けられる
午後1時になって
ようやくウッドデッキの下まで
彼女がやってきた
器を出そうと窓を開けると
急いでで植木の茂みに身を隠す
わたしがいつもの位置まで戻ると
ガラス戸の奥を用心深く確かめてから
ようやく食べ始める
食べている間も何度も辺りを窺う
彼女にこれまで何があったのだろうう?
もう一か月が過ぎたのに
これほどの警戒心
本当は・・・
もっと親しくなりたいのに
ブラッシングや爪切りもしたいのに
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