七夕の夜に起きたあの奇跡を振り返る
七夕は彦星様と織姫様が1年に一度会える日、と教わった。だけどカープファンにとって、「七夕=新井さんが奇跡の逆転3ランを打った日」となった。
サムネイル画像を見てわかるように、8回裏が終了したときには8-3で大量リードされていた。負けが濃厚だったので、諦めていた。先頭でバティスタがホームランを打ったが、「あしたに繋がるはず!」とくらいにしか思っていなかった。
だけど、打線が止まらないのを見て、明らかに神宮の観客席の様子がおかしくなっていた。この日のヤクルトの抑えは、小川。まさかこんなにヒットが続くとは思わず、どこかで終わるだろうと思っていた。ただ、松山のファールの粘りを見ていたら、小川が調子良くないのがわかった。狙い球が来ると思いっきりセンター前に弾き、8-6に詰め寄る。そして龍馬が何とか内野安打で繋ぐと、ここで代打・新井貴浩の登場。
神宮がカープファンの歓声でいっぱいになった。ツーアウト1,3塁で「ここまで来たら勝ってくれ…!」とあのとき観客席で見ながら全身が震えていた。そして新井さんの捉えたボールはセンターバックスクリーン一直線に飛んでいった。
野球観戦をして、あんなにバットでボールを叩く瞬間がゆっくりに見えたことがないくらい時が止まった。ホームランを打ち、ダイヤモンドを一周している新井さんを見ても、何が起きたのかわからず、知らない人に「逆転ですか?!これって逆転なんですか?!」と迷惑なくらい取り乱していた。
いつ頃冷静になれただろうか。それすら覚えがない。これまで七夕とかあまり意識したことがなかったが、この日以来7月7日が来るたびに「あ、七夕だ!」とワクワクするようになった。
七夕の奇跡を起こした新井さんが今ではカープの指揮官となっている。ファンの歓声も応援歌もジェット風船も戻ってきた。2023年は何をお願いしようかな🌠
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