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【就職・転職】入社前に会社の雰囲気を察知する方法

結論から申し上げます。
入社前に会社の雰囲気を察知する為には、

✔︎ 人事以外の現場の部署の人の話を聞く
✔︎ 入社3年目くらいまでの若者だけでなく、入社10年目くらいの中堅社員の話も聞く
✔︎ 採用活動で接点がある社員の人、すべてを観察する(社内ですれ違うだけの人も含む)

会社の雰囲気を察知したいと考えているならば、その会社の志望度も高いということかと思います。内定を取りたいがために応募者として自分を良く見せようとしがちですが、上の3つを意識して、「もし自分がこの会社の社員だったら・・・」という視点で観察してみることをおすすめします。

会社側で採用活動をしている人事の方は、

「会社の雰囲気とてもよいですよ!」
「休みも取りやすいですよ!」
「風通しよいですよ!」

と良い事ばかり言いがちです。

不安な気持ちを抱えながら求職活動している人は、このような言葉を間に受け、勝手にその会社のイメージを膨らませて入社を志します。
特に、就活を初めてする大学生は、会社の見方がわからないため、相対する人事の方や、会社説明会で業務内容の話をしてくれた先輩方を見て、どんな会社か探ろうとします。
でも残念ながら、人事担当者や説明会の諸先輩方の話はキラキラな一面を前面に押し出したもので、実務・実態とは若干異なります。
なぜなら、人事の採用担当は、出来る限り優秀な人材を他社に負けずに採用をすることが仕事なので、その為にコンプライアンス遵守ギリギリのラインで、ありとあらゆる方法で優秀な学生にアプローチします。
また、会社説明会に参加してる3年目くらいまでの先輩方は、人事部から頼まれてキラキラの先輩を演じるのが仕事です。
なので、就職活動中に接する社員の方々は、みな採用活動の為の仕事をしているわけです。

私は少し前、アラフォーなのに、新入社員男性の入社時インストラクターをした事がありました。新入社員インストラクターは、それこそ入社3年目くらいの若者にしてもらいたかったんだけど、まわりに人材がいなかったんですね。その時、人事の採用担当から、「さとり世代の指導方法」みたいなマニュアルが配られ、

・怒らない。
・褒めて伸ばす。
・仕事は与え過ぎない。負荷をかけ過ぎない。
・定期的に面談を行い、会社とのミスマッチを感じていないか確認する。

といった事が書かれていて、正直「過保護じゃない?辞める人は、結局辞めるよ。」と思ったりもしましたが、私もサラリーマンですから、そうゆうもんだと思って業務としてマニュアルに忠実にインストラクターを務めました。
人事もせっかく採用した人材を辞めさせるわけにはいかないのでしょう。

私が担当した新入社員はとても優秀で、半年程経過した時点で、他の1年目とは明らかに差を付けて成長してました。どこの取引先を任せても恥ずかしくないなと思ってましたし、とりあえず新入社員と会社のミスマッチは回避できたかなと思ってました。

ある日同行した商談帰りの雑談で、「半年経ったけど、どう?慣れた?」と聞いてみたところ、返って来た答えは、

「んー、実は人事の◯◯さんからは、残業はないって聞いてました。でも、月に10時間もありますね。
あと、休みはいつでも好きな時に取れるって聞いてました。だからこの会社にしたんですけど、まぁでもそんなわけないですよね。ハハハ〜」とのこと。

人事め。
残業がないとか、休みはいつでも取れるとか、
そちらの部署はそうかもしれませんが、営業は違いますよ!
もっと現場の業務、実態を把握してから言え!

と心の中で思いながら、人事は入社前の応募者に何を言ってるかわからないなと少し怖くなりました。”ミスマッチ”の原因は、入社が決まる前からあるのではないかと。

サラリーマンとして働くのであれば、1日のうちの多くの時間を費やすであろう会社。
会社の雰囲気や一緒に働く人は、自分の生活に大きく影響します。
どこもかしこも人材不足が騒がれる中で、各社の人事は優秀な社員を採用しようと必死です。
必死だからこそ、よく見せようとするんです。
お互いミスマッチを避けるためには、お互いに実態を肌で把握する事が大事です。
そのためにも、人事以外の現場若手社員の話を聞き、会社説明会では、前に出て話す人ではなく裏方で動いてる社員とか、その社員に対する上層部の対応とかを観察すると、会社の雰囲気を察知できるかと思います。
(会社説明会の会場設営を積極的に手伝う社員が多かったり、来社した人が会社入り口で迷っていたらちゃんと声をかけてたりすると好印象です)

コロナ禍の中で、就職活動・転職活動が滞っていたり、リモートで面接をしたりしている方もいらっしゃると思います。
有事の時こそ、その本質が見えることもあります。
目を凝らして会社を観察して、就職のミスマッチがないことを願っています。


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