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【脳トレ・ボイトレ・シニアライフ】第14話



N♠「虚数世界に少しは慣れてきたかな?更に慣れるために、実数と虚数を対照的に比べてみよう。
左右の両手が実数、その間に挟まれた平べったい気体円盤が虚数だ。この状況を平べったい気体円盤(虚数)の立場から考えてみるよ。
実数が息を吸うと、実数世界の両手は膨張して、挟まれた気体は、どんどん少なくなり真空状態の領域が増えて来る。これを虚数側(スキマ側)から見ると息を吐き出して真空化を促進しているよね。」

B♡「両手のスキマに閉じ込められた息(虚数)が極限まで無くなると真空になるわ。密閉度が完全なら両手はピタッとくっついて離れなくなるわね。2ケのキッスゴムが、ピタッとくっついたのと同じね。」

N♠「虚数君の立場から見ると、実数君のお陰で強力な吸引力を秘めた真空圏が誕生できたわけだね。真空圏を中心にして考えると、真空圏から出ようとする息(虚数)は吐く息だけど、真空圏を育てるぞ。逆に真空圏に入って来る息(虚数)は、真空圏を弱めてしまう。即ち、実数世界と虚数世界は真逆の活動パターンとなる。この事が理解できると、虚数の振る舞いが、とても楽になる。」

B♡「息(虚数)を吐けば吐く程、筋肉(実数)を強力に接着する密着力を生み出すのね。
その割には、リキミは起こりにくいわね。
虚数君は、魔力を秘めた幽霊君なのね。じわじわと、虚数君の身軽さが染みて来たわ。この幽霊君を腹部の筋肉群に侵入させれば腹式呼吸の虚数舞台が出来上がる訳ね。」

N♠「以前見た「ミクロの決死圏」というSF映画では、人間の体内をミクロの潜水艇でミッションをやり遂げる、その臨場感にハラハラ・ドキドキの全編だった事を思い出す。虚数君の活動とダブって懐かしい。虚数君がミクロ化するのは、必要不可欠だ。どんなミクロな穴も、すり抜ける虚数君の冒険を、Bincoの体内で思う存分楽しんで欲しい。」

B♡「虚数君は柔軟な実数君の友達がいないと、息(虚数)を声に変える事は出来ないのよね。下っ腹の筋肉君(実数)は幽霊に寄り添う優しさ・従順さ・抱擁感・・・を備えた、お友達が理想的ね。」

N♠「かなり虚数感覚が身に付いて来たね。どんどん息(虚数)を自在にこなす魔法使いになって欲しい。熟年Bincoにも苦も無くこなせる体質柔軟化ボイトレ運動だから、虚数村の村長になって、特産品の真空アイスを広めて欲しいね。」

B♡「魔法使いが、ふわ~っと吐く息だけで声が出せるように、なりたいのよね。魔法使いが幽霊術を身に着けると、身も凍る不気味さが漂う心の揺らめきが声に乗り移ってきそうね。心の修行が欠かせないわね。」

【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】


虚数は、球体を上下に貫く一本の軸上にしか存在しません。軸から少しでも外れれば、実数の影響にさらされます。その事を念頭に息が渦状に曲がっても、何の不都合もありません。
円の中心点から湧き出た渦状の虚数線はゼンマイのワイヤーが緩みながらエネルギーを放出するのとよく似ています。数学的には、有名なフィボナッチ数列が出来上がります。

この数列は、人間が最も心地よく感じる黄金比を形成します。例えば無造作に見える木の枝も光を効率よく取り込むために、黄金比で譲り合っています。余裕が出来たら、呼吸(虚数)のイメージを、黄金比ボイスに変える挑戦を、してみませんか?


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