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ノルウェーに行きたいか? おー!

コロナ時代となり、外国旅行が困難になった。それまで自由に行き来できていたスウェーデンーノルウェー間も国境が閉鎖された。

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国際恋愛には受難の時代。しかし困難にもめげず、国境で結婚式を挙げたカップルがいる。上記写真の白いリボンの左側がノルウェー、右側がスウェーデン。若いお二人は、どうしても親戚友人一同を招きたかったのだろう。Aftonbladet, 2020-07-12の記事より。

その後、ノルウェー入国の条件が緩和され、7月29日現在、スウェーデンの7つの 県(län)の居住者であれば、隔離期間なしでノルウェーを旅行できる。だが、その7つの県には、私の住むストックホルムは含まれていない。

あー、ノルウェー行きたい! やっぱり自然がダイナミック! 神々しいフィヨルド、偉容を誇る山々、広大な谷。スウェーデンよりスケールが格段に大きいと私は思う。

ということで思い出したのが、2年前の6月にレンタカーでまわったノルウェーの Dovrefjell(ドヴレフェル) 地方。一番私の記憶に残っているのが Viewpoint Snøhetta(ビューポイント・スネーヘッタ)。
Fjell(フェル) というのは「森林限界を超え、もはや木が生えない高山」のこと。駐車場のあたりは高度1100メートル。

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駐車場に車を停めて

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山頂を目指して約20分、舗装道を歩く。
木がないため、風が強い。
(この写真は下山途中で撮ったものです)

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すると山頂に、こんなにおしゃれな建物が!

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建物内部にはストーブも。滑らかな曲線のベンチに座って……

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……標高2286mの Snøhetta(スネーヘッタ、
「雪のとんがり帽子」の意味)山の景色が眺められる。
ここは宿泊施設ではなく休憩所です。

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ノルウェーの山中に突然現れた美しいフォルム。
最初はびっくり、それからうっとり。
こんなにも素晴らしい建築物なのに警備員はいない。ここまで歩いてきた人なら誰でも入れる。その大らかな精神にも感動した。

この建物は Snøhetta(スネーヘッタ)という建築事務所が設計し、2011年7月にオープンした。広さは90平方メートルで、内部には35人が座れる。2011年に国際的な賞“World Building of the Year” を受賞したそうだ。(資料1資料2

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話変わって、私は今、1710年~1713年年にスウェーデンを襲ったペストについて調べている。
この時の死者の数がすごい。最大の被害を受けたストックホルムでは人口の40%近くが、スウェーデン全国でも総人口の10%前後がペストで死亡したと推定されている。
当時のスウェーデンは検疫体制が甘く、ペスト菌がバルト海の対岸から船に乗ってストックホルムに入るのを許してしまった。
一方、ノルウェーの国境警備は厳格で、スウェーデンからの越境者は射殺していた。そのおかげでノルウェー国民はペストの被害を免れたという。

……そりゃ310年後の今回も、なかなか国境を全面開放してくれないわけだノルウェー。2020年7月28日までのコロナの死者累計の人口比、スウェーデンはノルウェーの12倍なんだから……。

しかし1710年のペスト禍でスウェーデンは学んだ。検疫体制を強化し、それ以後はヨーロッパの他国でペストが発生した時でも、その疫病が国内に入ってくるのを完全に阻止した。

今回のコロナ禍でもスウェーデンが学習することを、私は切に願う次第である。

(文責:羽根 由

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