【トースターレシピ】シュトレーン【ズボラ向き】
どうも。
シュトレーンがいつの間にかシュトーレンの呼び方に変わっていて
時代の流れについていけない雪茜です。
いつかベートーベンがべトーベンになってたらどうしよほ…
それはそれとして。
今回はトースターでシュトレーンを作ります。
最初に、参考までにうちのトースターのスペックを。
1,000W、庫内寸法26×22×10の、ごくありふれたトースターです。
このトースターでぎっっっっりぎりのシュトレーンが出来ます。
ぎりぎりすぎて危険なので、今回のレシピは2個に分けます。
過去3回はぎりぎりで焼いてますので、
1時間つきっきりで、面倒がらずにトースターのお守りができる方は
庫内寸法とほぼ同サイズのシュトレーンが出来ます。
面倒な方は2個に分けましょう。
それでも20*10*5くらいのシュトレーンができますので、
そこら辺で売られているシュトレーンと同じくらいのサイズにはなります。
…十分大きいですね。
2個もいらんわ!という方は、誰かにお裾分けでもしてください。
では失礼して。
えびばで せいっ!
オーブンがなくても!
お菓子は作れる!!(※大体のパンも焼ける。)
●材料
作業時間:1次発酵まで30分 〜 1次発酵60分
2次発酵まで20分 〜 2次発酵30分
焼成まで60分
合計:3時間20分+α
【事前準備】
ドライフルーツ 130g ※種類はなんでも。お好みで。
ラム酒 適量 ※ブランデーでも。量はドライフルーツが浸る程度。
【本体】
強力粉 120g
小麦粉 80g
ドライイースト 4g(小さじ1)
バター 40g
砂糖 9g(大さじ1)
塩 ひとつまみ
卵黄 1個
牛乳 80cc
ミックスナッツ 45g
【仕上げ用】
溶かしバター 60g
シナモンパウダー 適量
粉砂糖 100g
泣かない粉砂糖 25g
フロストシュガー 適量
point1:ドライフルーツとミックスナッツは合計で180g程度に
納まればOKです。ナッツいっぱいがいいー!という方は逆転の量でも。
point2:このレシピはナッツとフルーツぎっしり系のシュトレーンです。
生地多め、ナッツとフルーツは少なめが良いな…という人は、
単純にナッツとフルーツの量を半量とかに減らしても大丈夫です。
point3:泣かない粉砂糖(ノンウェットシュガー)と、
フロストシュガーは無くても大丈夫です。
point4:発泡スチロールの箱がない場合、発酵の方法を考える必要があります。
オーバーナイト、ラップをかけてコタツ、ラップをかけて日光に当てる等
「発酵 オーブン無し」とかでググると色々出てきます。
自分に合った方法を見つけましょう。
サイズが小さくてもいい人は、100均で売られているクーラーボックスも
使えるかもしれません。
1.1週間以上前にドライフルーツをラムに漬け込む
写メ撮り忘れましたが、うちのはこれ。
130gに3g不足してますが、許容範囲内です。1袋丸っと使えるので便利。
実際シュトレーンを作る1週間以上前に、
適当なタッパーにドライフルーツを入れ、ラム酒を注ぎ入れます。
ヒタヒタになる程度でOK。
point:長く漬け込むほどフルーツにお酒が染み込んで美味しいです。
すでに漬け込まれたドライフルーツを購入する場合は、
この手順をスキップしてください。
2.砂糖、バターをすり合わせる
バターは耐熱皿で計量し、レンジで柔らかくしておきます。
指で触って、指の形にへこむくらいが目安。(完全な液体までしないように)
ホイッパーで押しつぶせば簡単にペーストになる程度が理想です。
※ここでバターをレンジにかけるのに使った皿は後で使います。
ボウルを計量器に乗せて直接砂糖を計量し、
そこに温めたバターを入れて白っぽくなるまで混ぜます。
3.卵黄を入れてさらに混ぜる
卵を卵黄と卵白に分け、卵黄だけをボウルに入れます。
卵白はこのレシピでは使いません。他の料理で使うか、
卵白1個で作れる別のお菓子でも作りましょう。
私の記事でも卵白1個で作れるラングドシャをご紹介しています。
(このページの最下部でリンク貼っています)
4.粉類と牛乳を追加する
卵黄がきちんと混ざったら、ボウルを計量器に乗せて0にセット。
小麦粉を直接ボウルに計り入れます。
ここで多少、表示の量より前後しても大丈夫です。
次に強力粉を同様に計り入れます。
こちらで丁度200gになるように慎重に。
とはいえ、まあ+5〜10gくらいは大丈夫です。
塩とドライイーストも同様に直接計り入れますが、
この2つは距離を離すように入れましょう。
イーストと塩は仲が悪い為、この時点で混ざると膨らみ加減に影響します。
…というのが通例らしいですが、あんまり気にしなくてもいいかも?
個人的にはパン作りでもない限り、そこまで困ったことはないです。
牛乳80ccは2回に分けて入れます。
人差し指、中指、薬指の3本の指でぐるぐる円を描くようにかき回します。
1回目を混ぜ終えたところ。粉気が多く、ちょっとそぼろ状態。
2回目の牛乳を混ぜているところ。粉気は減りました。
ここらで先ほどまで使っていたホイッパーを、指で綺麗にこそげ落としましょう。
勿体ない精神で!そこ!貧乏性とか言わない!!
5.生地を少しこねる
上画像のようにあらかたまとまったら、ボウルの中で捏ねていきます。
2分ほど画像の手順でこねると、生地に艶が出てきます。
手のひらが綺麗になるくらいが捏ね終わりの目安。
このくらいが捏ね終わり。
6.1次発酵(1時間)
発泡スチロールの箱にボウルごと生地をセットし、
水道水をレンジで沸騰させたものを隣に置き、しっかり蓋をします。
point1:ラップや布巾は不要です。湯気が適度に湿度を保ってくれるので。
外出してたらうっかり1時間30分も発酵してしまったのがこちらになりますw
パンほどの生地の膨らみはありませんが、こんなもんで大丈夫です。
7.ナッツ、ドライフルーツを加える
この後手が汚れるので、このタイミングでオーブン皿にクッキングシートをセット
ラム酒ごといれるとビッシャビシャになるので、茶漉しなどで液体を切りながら
ドライフルーツをボウルに入れます。
画像はドライフルーツしか入っていませんが、
ここでミックスナッツも入れてください!
忘れてました!!!w
ボウルの中で少しだけ混ぜ込みます。
point:強く押したり掴んだりすると、せっかく漬け込んだラム酒が
ドライフルーツから搾り出されてしまうので、あまり強く混ぜない。
ある程度混ざったら、まな板や捏ね台などに出して混ぜ込みます。
生地を平らに伸ばして、上にフルーツとナッツを乗せて
半分に折り畳んで、また平らに伸ばして
フルーツとナッツを上に乗せて…を2、3回繰り返します。
ラム酒でベタベタしてきたと思うので、ここらで打粉をします。
打粉というよりもはや追加じゃない…?というくらい混ぜちゃって大丈夫です。
手がべちゃべちゃしなくなるくらい打粉しちゃってください。
8.2分割し、整形する
まな板の色が変わったのは察してくださいw
整形して、洗い物した後にナッツの存在を思い出したのです…ww
十分混ぜ込めたら、生地を2つに分けます。
計量器を使って均等に分けてもいいですし、目分量でやっても。お好みで。
point:巨大シュトレーンがいい人は、分割せずに
このまま同様の手順を進めて下さい。
分割できたら生地を伸ばします。
手のひらサイズよりひと回り大きいくらいの楕円に。
上画像のようにナッツが少ないのを下にして、
ナッツやフルーツが多い方を上にします。
point:下側にドライフルーツやナッツがたくさん出ていると、
焼成時に焦げてしまうことがあります。極力上側に来るようにしましょう。
生地の片側を折り畳んで
反対側を被せるように折りたたみます。
生地の上下が開いた状態なので
上にかぶせた生地を、下の生地に巻き込むように閉じ込みます。
point:この作業を忘れると焼き上がりの形が崩れてしまうので
必ず両端やって下さい。
9.2次発酵と仕上げ用バターの計量
1次発酵と同じ要領で30分、2次発酵させます。
待っている間に仕上げの準備をします。
point:巨大シュトレーンを作っている人は、
オーブン皿に対して斜めにセッティングして下さい。
手順1で使ったバターの皿を使いまわします。
計量器に乗せて仕上げ用のバターを計量。
多少多くても気にしない!
10.トースターへ
オーブン皿の下に少しだけアルミホイルを噛ませて、
アルミホイルが庫内で浮かないようにします。
噛ませたホイルを巻き込むようにして手前に被せます。
オーブンレンジと違って熱源がむき出しのトースターは
発火の可能性が高いです。
隙間を開けて、絶対にホイルが熱源に接触しないようにして下さい!!!!!
セッティングが完了したら、トースターで1時間焼きます。
うちのは15分タイマーなので、4回ダイヤルをマックスまでひねります。
point:2個に分けず、1個の巨大シュトレーンを作っている人は、
ここからトースターの前に張り付いて絶対にそばを離れないで下さい。
生地が膨らむにつれ、ホイルが熱源に接触する恐れがあります。
常に隣で見張っているようにして下さい。
ほんっとうにギリギリになるので、全て自己責任の上で焼いて下さい。
11.仕上げ
焼き上がったらケーキクーラーで粗熱を取ります。
触ってみてほんのり暖かいかな…?くらいまで冷めたら、
仕上げ用の溶かしバターを塗ります。
point:お酒風味が強いのがお好きな方は、ドライフルーツを漬け込んだラム酒を
バターの前にハケで全体に塗り込むのもgoodです!
全体にムラなく、ハケでバターを塗り込みます。
段差になっている隙間にもしっかり塗りましょう。
point:溶かしバター60gは2個分なので、分量はよく考えて塗りましょう。
バターが乾く前に、シナモンパウダーを全体に振りかけます。
ちょっとやりすぎかな…?くらいで丁度いいです。
フロストシュガーがある人は、適量を水で溶かして
片栗粉くらいのとろみにしておきます。
熱が完全に冷めたら、フロストシュガーを全体に満遍なく塗ります。
フロストシュガーがあることで表面がコーティングされて、
この後の粉砂糖が生地に染み込みにくく、しっかり白く染まりやすくなります。
12.粉砂糖で化粧1回目
ラップ3分の1部分を重ねるようにして、大きくカットします。
粉砂糖を茶漉しでふるいます。
冷めてベタつかなくなったシュトレーンを粉砂糖の上に置き、
全体に茶漉しで粉砂糖をふるいかけます。
横から見ると全然かかっていない部分がたくさんあるので、
指でつまんで側面や裏側にも隈なく砂糖を振りかけます。
本体に練り込んでいる砂糖はたったの9gなので、ほとんど甘くありません。
シュトレーンの甘さはこの粉砂糖で発揮されるので、
臆さず気前良くガンガン振りかけて下さい。
粉砂糖をふりかけ終えたら、ラップでぴっちり包みます。
2枚を繋いで使っている為、強く引っ張ると分解して悲惨な目に遭うので、
優しく包むようにして下さい。
包めたら、手のひらで全体をペタペタして粉砂糖と生地を馴染ませて下さい。
空気も抜けるので1隻二鳥です。
これで完成ー!…とはいきません。
13.粉砂糖で化粧2回目
丸1日寝かしたものがこちらになります。
粉砂糖は馴染むと結構まだらになるので、最低でも2回は粉かけすると良いです。
1回目と同様に、全体に満遍なく粉砂糖をかけます。
甘さ控えめがいい人は、2回目で粉かけを終えるので、
ここでは泣かない粉砂糖(ノンウェットシュガー)がおすすめです。
手元になければノーマルな粉砂糖で大丈夫です。
一般的に売られている甘さがいい人は、もう1日寝かして3回目に
泣かない粉砂糖(ノンウェットシュガー)をかけるようにします。
粉をかけ終えたら、1回目と同様、ラップで包んで手のひらで馴染ませます。
point:甘さ控えめがいい人も、最低でも2回は粉かけしましょう。
シュトレーンの特性上、1ヶ月掛けてゆっくり食べるものなので、
賞味期限の都合上、保存が長く効くように砂糖でコーティングする
必要がある為です。
14.粉砂糖で化粧3回目
丸2日寝かしたものがこちら。
昨日よりしっかり白くなってきていますが、もう少し砂糖で塗り固めます。
3日目に使うのは、ノンウェットの方です。
こちらは文字通り湿気に強くパウダー状が続きやすいので、
食べる直前にかけると見た目がイイ感じに仕上がります。
1個目の粉かけが完了。
こちらは3日目でも結構綺麗に白く染まりました。
…が、折角なのでこちらもノンウェットかけておきます。
ここまで終えたら、再度ラップで包んで、手のひらで馴染ませます。
以上で工程は全て完了!
食べ頃はこの3日目の作業を終えた翌日からカウントして、1週間後です。
写真は5日間目のもの。
まだ馴染んでいないので、そこまでしっとりはしていません。
その方が好き!という方もいらっしゃるかもしれませんね^^
個人的には、シュトレーンはワインや漬物と同じで、
日を置くごとに味が馴染んで、どんどん美味しくなると思っています。
完成直後は嬉しくてすぐに食べたくなりますが、
是非是非12月下旬まで少しずつ食べて、味の変化を楽しみましょう。
良いクリスマスを迎えられますように!
【卵白1個消費レシピ】
【クリスマスレシピ】