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大学一年生(2年ぶり3回目)

とても久しぶりになってしまった。何せゆっくり時間を取れない。空き時間はポメラを触ろう、と思って毎日リュックに入れて学校へ行くけれど、そもそも空きコマが少ないし、あってもコントラバスを練習してしまう。大学に戻ったらポメラ大活躍!!という理想を見事に打ち砕かれた。そんなわけで大学生活が3週間程度、終わった。微妙に元気も体力も無いのが気になるけれど、絶好調なんて10年近くないからこれがおれの身体にとっては普通。鈍りに鈍った身体が大学生活についていけるのか、と不安だったけれど、今のところ大丈夫そう。数ヶ月経って駄目にならないようにペース配分は気をつける。一年間先発ローテーションを守れるように出力調整。
そもそも趣味が野球観戦しかないから夜更かしすることもない。野球が終わったら歯磨きお薬就寝。投手戦なんかで八時過ぎで終わったりすると物足りない。そんなときは他チームの試合を流し見する。朝起きるのが少々苦しいけれど、毎日一限ということもないから結構朝の時間は余裕がある。一限の日はなんとか身体にむち打って起き上がる。週に数回くらいは頑張ろうぜ。

友達、という友達が殆どいない。つまり先生以外誰とも話していない。学び直しで大学に来ている大人数名と3年前の同級生、つまり4年生数名と、授業中ほんの少しだけ話す程度。基本独り行動。18歳に混じってベタベタ付き合うのもなんか……、ねぇ。一度辞めたことも隠してはいないから、向こうからしてもやりにくいだろうし。今のところ不利益はない。時折淋しくなることもあるけれど。
独り、練習室に引きこもってコントラバスを弾いていて、不意に楽しいなと思った。なんだか嬉しかった。野球しか楽しみがないとはよく言うけれど、コントラバスを弾くことが何よりの楽しみなのかもしれない。

自己紹介の時、音楽を始めたきっかけを話すコーナーがあった。「"長門有希ちゃんの消失"の劇伴が好きで、高じてアニメのサントラが好きになって麻枝准という人の作品と出逢って……。」という話をした。コントラバスケースにストラップをつけよう、と思って某予備校屋のネットショップを開いた。件のブルーレイがセール対象で結構な安さになっていたから買った。何を隠そう、お金が無くて10年間音楽のみで聴いたことが無かったのだ。至る所で好きだ好きだと言いふらしているのに。ようやく手に入った。嬉。ちなみにおれのパソコン環境ではブルーレイは見れない。結構冗談ではないくらいお金がないから来月、再来月まで我慢。それか割り切って実家に持って帰るか。調子に乗って本やら化粧品やらを買いすぎた。もっと言うとファンデーションがもう残り少ない。25日まで耐えてくれ。

健康診断を受けた(えらい)。体重がなんとびっくり。体重計が壊れてるんじゃないかと思った。こんな数字だから病気になるのか、病気になったからこんな数字になったのか。鶏卵。数年前、某元アイドルが軽すぎる体重を公表して物議を醸していたが、まさか自分が似たような数字をたたき出してしまうとは。頑張って食べる。無理。昼飯=カロリーメイトを止めるところから。今日は学食でパスタを食べたよ。おれ、えらい。ちなみに身長は二年前と変わらず180にはなれなかった。また来年。

大学の中をコントラバスを転がして歩いていると、結構な確率でぎょっとした目で見られることが多い。と思っていたのだけれど、コントラバスが無くても目線を感じることが多い。「わ~、なんて素敵な人なんだろう!」という目線なら嬉しいものだが、残念ながらそんなことはない。軽蔑と物珍しさと嘲笑が混ざり合った目線。数え切れない程浴びた視線。いつまで経っても慣れない。いつまでも腐って消え去らない感情が呼び起こされる。お前達はおれを蔑めるほど綺麗なのか。三年前は惨めな思いに耐えきれなかった。今は、結構大丈夫。もう諦めた。彼らは綺麗で優雅で、おれは醜い。それはどうしようもない事実。おれは彼らのようにはなれない。おれは白鳥にはなれない。手に入らないモノを欲しがりたくはない。手に入らなかったら淋しいから。だから、おれはもっているモノを大切にしたい、と思ったのだ。実際、こんなおれを気にかけてくれる人は、少ないけれどゼロではない。箔も学歴も職も資格も金も無い、何も無いけれど、何も無いこともない。コントラバスはいつでも一緒。家に帰ればエレクトリックベースも待っている。実家に帰れば饅頭(猫)も落ちている。何も無いことは絶対にない。今持っているモノを大切にする、目の前のやるべきこと、つまりコントラバスを練習する、それに集中していれば。

せっかく持ってきたからエレクトリックベースも使いたいのだけれど、コントラバスプレーヤーがおれ一人(+一人?)しかいないせいでエレべを弾く機会が無い。みんなもコントラバスやろうぜ。デカくて運ぶのが大変? 気合いだよ。

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