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駆け出しハンドメイド作家がタダ働きで仕事してみた結果
仕事の依頼が来たものの、もし「ノーギャラ」だったら? おそらく、ほとんどの人が断るのではないだろうか。時間や労力をかける意味がないからだ。それでも私はあえて引き受けた。しかも初仕事で。
結果的にはその後の作家人生においてはプラスになったのだが、依頼を受けたときは知る由もない。では、なぜ引き受けたのか、そしてタダ働きしてわかったメリットについて話したい。
初仕事の依頼
「はじめまして。手芸雑誌の編集をしておりますSと申します」
今から20年ほど前のこと、駆け出しのハンドメイド作家だった私の元に初めて仕事依頼メールが届いた。メールを差し出してきたのは某出版社編集のSさん。
「ブログの作品を拝見しました。ひらちえさんの作品は、デザインが特に素晴らしいと感じました。ぜひ、弊誌でご紹介させていただきたくご連絡いたしました」
思わず小さくガッツポーズ。なぜなら駆け出しの私にとって、その道の編集者に作品を認められるなんて夢のような出来事だったからだ。そのうえ、好きな仕事で報酬までもらえるとは最高ではないだろうか。
「詳細につきましては、直接お会いしてお話したいと考えております。ご都合の良い日時をご連絡いただければ幸いです」
手短に締めくくられていた。私は即返信した。2日後、Sさんから返信が届く。仕事で近くに行くので、直接会って企画の意図や詳細を説明したいとのことだった。意外なことにびっくりする私。編集者に会えるなんて願ってもいないチャンスである。
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