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オンライン1on1練習会を開催する理由
「職場のコミュニケーションが変わる!オンライン1on1練習会」という名前で「話を聴くスキル」を実践的に学ぶ会を開催しています。この記事ではその開催動機をお伝えします。(この記事は随時更新しています)
理由1 職場のコミュニケーションには聴くスキルが大事だと思うから
1on1(ワン・オン・ワン)は、1対1で行う対話です。
上司-部下のコミュニケーション促進の取組みとして多くの企業で導入され、
2020年時点で国内の約4割の企業が導入という調査結果もあります。
せっかく対話の時間を確保しても、
それだけで1on1がうまくいくとは限りません。
noteでも、1on1の失敗や実施のコツの
記事がたくさんあげられています。
1on1を意味あるものにするために
もっとも大事なのは、
相手の話を十分に聴くこと。
わたしはそう考えています。
ところが、「聴くこと」は練習なしに
いきなりできるものではありません。
聴くというのは頭と身体の協調作業で運動技能の一つです。
スポーツと同じで、身に着けるには、繰り返しの練習が必要です。
外国語のスキルにせよ、スポーツの技術にせよ、メソッドや理論を学んだだけでは身につかない。
それを実際に用いて自分ができるかどうか試し、自己修正をくり返していくことで初めて能力が向上し、それを我が物にできる。
そのためにも、多くの問題を解いたり、「実戦」の場に出たりして、その成否を検証するプロセスを何度も経験することが重要である。
そして「聴くスキル」を練習する場は今のところそれほど多くありません。
お金をあまりかけずに、
客観的なフィードバックを受けながら、
繰り返し練習する場があればいいのに。
そこで、私たちが作ってみることにしました。
理由2 どんな人でも聴くスキルを磨くことができると思うから
人の話を聴くスキルは、カウンセラーや対人援助職の方だけのためのものではなく、もっと多くの人が身に着けられるものだと思います。
たとえば、体のかたい人でもストレッチを毎日していると少しやわらかくなっていくように、だれでも練習すればそれなりになるというイメージです。
(ストレッチをしばらくさぼるとできなくなるところも、聴くスキルと似ています)
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理由3 オンライン1on1練習会が楽しいから
たった5分の練習でも、話し手が、自分の話したかったことを聞き手にしっかり受け止めてもらえる瞬間があります。そういう瞬間に立ち会うと、大げさかもしれませんが感動的な気持ちになります。聴くってすごい。そのすごさをうまく伝えられる言葉が見つからないのですが、参加者の方に体感してもらえることを目指しています。