APD(聴覚情報処理障害)検査日記⑥_大学病院編
1か月何も投稿せずに、すみません。
家族全員、風邪でダウン等、
色々忙しい日々を送っていました。
今回は、大学病院編。
どんな検査を受けるのか。
診断書は貰えるのか?
期待に胸を躍らせながら、
いよいよ大学病院です。
先にネタバレしときますが、
ある意味面白い経験が出来ましたので、
それを記述したいと思います。
では、検査日記の始まりです。
検査日記
2021年11月末日。
いよいよ、今日は
九州大学病院(外来診療)
での検査日だ。
予約は、9時から。
朝は、子どもを保育園へ連れていくので、
バタバタするだろうと思ったら、
案の定、バタバタ。
走って電車に乗り込み、
JR最寄りの吉塚駅へ。
駅を降りて、西口へ。
そこから、信号を渡り、
ひたすら道なりにまっすぐ。
徒歩10分程で、九州大学病院に到着。
(走ったので、5分程で到着)
建物に到着したら、最初に、
アルコール消毒と検温チェック。
(コロナ対策のため)
検温が終わったら、
目の前の総合案内へ。
(初診は、必ず総合受付に行く)
案内票(検査の概要が書かれている)
診察券の名前、生年月日等のチェックをし、
受付の待合所へ。
待合所は、番号で呼ばれるシステム。
まるで、銀行に来た感覚。
番号が呼ばれる間で、
連絡先を記載する用紙を記入。
(コロナに関する記載もした)
番号が呼ばれ、受付。
紹介状と健康保険証を見せ、
耳鼻科の場所の案内を受けた。
外来診療の耳鼻科は、3階。
エスカレーターを上がって目の前。
耳鼻科の受付で、案内票を提出し、
呼ばれるのを待った。
呼ばれたら、
名前と生年月日を伝え、
検査室の案内を受けた。
「今日は、聴力検査がある。
どんな検査なんだろう。」
と、ワクワクしながら、
検査室の前で待った。
30分位が経過し、
いよいよ、私の番が来た。
案内された場所は、
しっかりとした防音室。
さすが、大学病院と
関心しながら部屋へ。
早速、検査内容の説明を受けた。
「。。。。ん?
普通の聴力検査じゃん。」
(単純音の一般的なもの)
大学病院では、初めてだから
受けるって感じなのか。
そう思いながら、
聴力検査を受けた。
寝不足もあり、
聴力検査は、集中できなかった。
「これは、悪い結果が出るな。」
そう思った。
聴力検査が終わり、
次は診察室で説明があるということ。
「あれ、今日の検査終わり?」
疑問に思いながら、診察室の前で待った。
10分位して、呼ばれた。
中に入ると耳鼻科の先生がいた。
APD(聴覚情報処理障害)についてと、
今後の流れの説明を聴いた。
(検査に必要な記載用紙も頂く)
今後の流れの説明は、以下の通り。
①別日に3つの検査を3日間に分けて受けてもらう
②3日目の検査の後は、検査結果の説明がある。
(この時に診断も出る?)
そして、3つの検査の日程調整へ。
今日は、これで終わり。
「って、今日はこれだけ!!笑」
つい、頭の中で突っ込んでしまった。
しらつち耳鼻咽喉科で、
聞いていた話と全く違う。
あまりにもあっけなく
今日の検査が終わったので
心の中で笑ってしまった。
平日なのに、すごく人が多かった。
「人が多くて、忙しいのが大学病院。
仕方ないか。」
と、割り切った。
今回の検査日記は、これにて終了。
感想
どうでしたか。
ある意味面白い経験が、
できました(笑)
話は逸れますが、
聴いていた内容と全く異なっていても
『まっ、いっか!面白い経験が出来た。』
と割り切ったほうが、精神的にも良いですよ!
話を元に戻します。
どうして、今回、
普通の聴力検査と説明、
3つの検査の予約だけだったのか?
私が考察した内容を話します。
予約をした3つの検査は、
ものすごく専門的な内容とのことでした。
検査をする先生も
言語聴覚士という資格を持った
先生が担当します。
詳細に検査を行うため、
1つの検査に1時間程かかるそうです。
つまり、以下の条件のため、初診では、
専門的な検査を実施していないのだと予測できます。
①専門性の高い検査
②長時間の検査
③限られた先生での実施
これら3つの条件のため、
今回は予約だけをし、
改めて別日に行うのだと思います。
感想は、以上です。
次回は、1回目の検査です。
楽しみです。
補足
3つの検査の内容が気になりましたので、
調べました。
なお、以下に記載する内容は、
私が独自に調べたものです。
よって、
調べた内容の検査を実施するかは
定かではありません。
それでは、調べた内容を
下記に記載します。
【検査1.耳音響放射《じおんきょうほうしゃ》(OAE)】
「耳音響放射」とは、以下の引用に記載した検査のことです。
音に対して蝸牛《かぎゅう》の外有毛細胞《がいゆうもうさいぼう》
がきちんと反応して動いているかを調べる検査です。
APD「音は聞こえているのに聞きとれない」人たち 小渕千絵
第4章の本文より抜粋
話が難しくなるので、
以下の内容は、読み飛ばしても
構いません。
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耳の構成は、耳の穴から奥に行く順番で、
外耳《がいじ》、中耳《ちゅうじ》、内耳《ないじ》に
分かれています。
皆さんがよく知っている鼓膜《こまく》は、
中耳に該当します。
蝸牛《かぎゅう》は、内耳にあります。
形は、カタツムリのようになっており、
カタツムリの殻(グルグルの部分)の部分が
蝸牛です。
蝸牛の中には、
細かい毛のような形に見える
有毛細胞《ゆうもうさいぼう》
があります。
有毛細胞の中には、
外有毛細胞と内有毛細胞があります。
外有毛細胞では、
以下のことを行っています。
①音の大きさを一定に保つ
②音の放射
①により、調整した音は、
内有毛細胞へ渡り、
脳へ音の信号を送っています。
②により、
耳の外に音が返っていきます。
この②の作用を利用して、検査を行うのが、
「耳音響放射」です。
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簡単に説明しますと、
カタツムリの殻の形をした蝸牛《かぎゅう》
に入った音は、放射(エコー)します。
放射した音が正常に戻ってきているかを
確認するのが、「耳音響放射」の検査内容です。
なお、この検査は、
生まれてすぐの赤ちゃんの
難聴かどうかの検査にも
使われています。
【検査2.聴覚情報処理能力検査(APT)】
聴覚情報処理能力検査(APT)では、
以下の5つの検査を行います。
①両耳分離聴
②低冗長音《ていじょうちょうおん》の聴取
③時間情報処理
④両耳融合能
⑤聴覚識別能
①両耳分離聴では、
両耳で異なる音声を同時に聞き、
その音声を復唱することを行います。
①の検査により、
音声の分離や結合する能力を
調べることができます。
②低冗長音では、
主に高音域(子音部分)を
編集した音声を聞くことを行います。
②の検査により、
情報が少ない音声(手がかりが少ない音声)を
聞きとる能力を調べることができます。
③時間情報処理では、
時間の異なる非言語音(クリック音、ノイズ)を
聞くことを行います。
③の検査により、
時間の異なる音の聞き分け能力を
調べることができます。
なお、この検査で聞き分ける能力が低い場合は、
難聴などの病気を併用している可能性があります。
④両耳融合能では、
時間や周波数が異なる音を
左右バラバラに聞きます。
この左右バラバラの音を組み合わせると
言葉(文章?、会話?)になるので、
それを答えることを行います。
④の検査により、
音声の統合能力を調べることができます。
⑤聴覚識別能は、
発音が似ている異なる音声(コップ、モップなど)を
聞くことを行います。
⑤の検査により、
アクセントや語音そのものを識別する能力
を調べることができます。
【検査3.詳細な面接】
聴覚情報処理障害(APD)の人には、
様々な背景要因があります。
背景要因を明らかにすることで、
その人が、以下の4つのどの部分が弱いのかを
知ることができます。
①耳で音を拾う
②音を脳に伝達する
③脳で音を変換する
④脳で言葉を理解し、記憶する(記憶を引き出すも含む)
背景要因を明らかにするために、
出生時の体重などの情報、
生い立ち、
学業成績、
就労状況
など、様々な質問に
回答していきます。
以上が、受けるであろう3つの検査です。
次回は、大学病院での
検査1日目を記載予定です。
なお、検査は、
約1か月後となります。
それまでに、投稿する時間があれば、
聴覚情報処理障害(APD)について、
勉強した内容を記載できればと考えています。
不定期の更新ですが、
読んで頂ければ幸いです。