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北京入院物語(94)
西安から帰ってきた日に風邪を引き、結局1週間ほどベッドで横になってすごし、やっと直りました。
その間、包さんは狭い病室で私の看病に精を出してくれました。
頑強な彼は風邪もうつりませんでした。
さて、北京は12月をあと少し残すところとなり、日本で言えば師走のあわただしさが漂っているかというとそうでもありません。
日本人の私は師走の月末に近くなってくると、後・・日かぁと指折り数得るようになり、だんだん押し詰まってきた感覚が押し寄せてきます。
しかし、この中国というのは元旦のみが休みになるだけで、いうなれば祭日の1日がやってきた程度の感慨に過ぎません。
日本人と中国人の温度差は相当あると言わざるを得ません。
喫茶店に行くと、お嬢さん二人がクリスマスツリーを引っ張り出してきてなにやら飾り付けをしています。
私はクリスマスをのことを中国語で聖誕節ということを覚えましたが、この言葉はまさに意味を解釈して中国語とした典型です。
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日本なら恋人同士がキャンドルの仄かな下でワインを飲み、愛を語っている頃です。
私は独身でありながら、そういう人はいません。
そこでというのが適当な接続詞かどうかわかりませんが、病棟で親しくなった若い独身看護師を誘って師走の繁華街に出かけました。
北京入院物語(95)