![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112974141/rectangle_large_type_2_6832af436468d99498bc77416b789b43.jpeg?width=1200)
北京ドタバタ旅行(51)
そんなことで念願だった北京烤鴨をお腹に入れてホテルの部屋に戻ると、フロントから電話があり、FAXが届いていますと言うことです。母に取りに行ってもらうと、旅行会社の叶琳さんが英文で3ページにも渡って色々なことを書いてきてくれました。
その内容は少々プライベートにまたがりましたが、ただその中で、彼女が私と会ったその晩夢を見て、私が1人で万里の長城を自分の足で歩いているのを見て、信じられなかったということを書いてきました。そしてその夢が実現することを望むと結ばれていました。初対面の現地の人ではありましたが、我が事のように心配してくれる人に出会ったのです。
そんなこんなで、実に色々な事件があった北京第2日目は無事に終わったのですが、私はさらに中国語の会話をしないと行けません。実は車椅子からベッドに体を移動しないと行けないのです。部屋の番号が912だから、ジョー.イー.アールだということを確認し、事前に辞書で調べ、頭の中で文法を組立て
「○×△□」
とフロントに伝えました。
なぜ○×△□としたかというと、この文章を私の中国語の先生が読んだ時、きっとショックを受けるだろうからです。
「そんなことは中国語では言いません!」
と言われるだろうからです。
しかし私は中国語は超ビギナーですので、たとえるなら、野球のバットでゴルフボールを打とうが、とにかくボールが前に進むのなら何でも良かったわけですから、めちゃめちゃでも何でもホテルの人2名に来てもらう必要があったのです。
とにかく私の中国語は現地の中国人に通じたのか、彼らは暗号の解読に成功したのか、2人の男性が部屋にやってきてくれました。運がいいことに1人の男性は英語が出来ましたので安心していると、どうも彼の理解出来る英語は「OK」に毛が生えた程度であることが分かりました。
とにかく、中国語で辞書で覚えた単語を並びたてて、なんとか車椅子からベッドに移してもらいました。さらに私は明日の朝7時半に、2人の男性2名に起こしに来てくださいと言うことを中国語で
「○△×□」
と伝えました。
中国語の先生にはとても恥ずかしくて、どういう漢字を使ったのかは書けません。しかしながら、用件は伝わったみたいで、翌日7時半、きっちりに2名の男性が部屋をノックしたのですから、やはり野球のバットであれ、ゴルフボールに当たったのだと言うことを実感しました。