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北京入院物語(33)

 日本には年1回ゴールデンウイークと呼ばれる大型連休があります。
この中国にも同じような大型連休が年2回あり、5月1日と10月1日から1週間続きます。
本当はそれぞれ3日間しかないのです。
中国のすごいのは、ゴールデンウイークの前週の土曜日と日曜日を出勤して、本週の土日の休日を加えて、7連休にしてしまうことです。
 この強引さは、女性が体中の贅肉をかき集めて、ブラジャーの中に無理やり押し込み、胸を大きく見せるのによく似ています。

 私は9月の上旬に入院しましたので、しばらくして、この大型連休にぶつかることになりました。
現在北京市の人口は1,300万人を超えていて、その3/4は北京市以外からといわれています。
この機会に帰省する人も多いのです。
この病院のお医者さんたちも、ほとんどが北京市外からやって来ていましたので、この連休を利用して帰省する人も多かったのです。

 連休の間は治療もありませんでしたので、広州にいる趙さんに会いに行くことにしました。
日本にいたときは、列車に乗った経験は数える程しかありませんでした。
ましてや夜行列車に乗った経験などありません。
思いついたのが連休の1週間前ですが、相談した相手はなんといって中国国際旅行社の個人旅行担当チーフマネージャーの叶琳です。
行きは特急寝台、帰りは飛行機のチケットを簡単に取ってくれました。
北京入院物語(34)


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