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本の断捨離

20240710

図書館みたいな部屋に住みたかった。
「本は買って読め、家は借りて住め」というのは誰の言葉だったか忘れたが、そういう生き方をしようと思っていた。

なので、Zoomの背景にズラリと本が並んでる(バーチャル背景じゃなく)人がいると、カッチョエエ!と今でも思う。

誤算は、40代で急速に老眼が進んだこと。それで一気に本を読むのが億劫になった。

でも、電子書籍はいや。やっぱり紙よね、というこだわりで、積読がえらいことになってしまった。

老後は身軽に生きたい。持ち物の総重量を減らしたい。

ということで、本の電子化を進めている。この間、自炊業者に100冊ちょっと出した。3万くらい覚悟していたのだけど、半額ちょっとで済んだので、あと100冊出そうと思っている。

家にある本の数を200冊、できれば100冊以内にするのが目標だ。
あとはメルカリに出してみて、売れなかったらブックオフに持っていく。
ラインを引いている本は捨てる。

この春に500冊くらい処分したが、多分まだ500冊はある。専門書からマンガまで。

戸建ての家を売る時に、夫と私の本が増殖しまくっていて、大量過ぎて売る余裕もなく、廃品回収業者にお願いした。

世の9割の本が、ほとんど読まれずに捨てられるという。買って読み始めたけれど面白くなかったり、思っていたのと違ったり。

逆に、何度も読み返す本はほとんどない。

全部は読んでいないけれど、必要な時に調べられるように手元に置いておきたかったり、所有していることが大事な本もあったりする。

専門書はごく一部の名著を除いて、年月とともに情報が古くなっていくし、キャリアが長くなるにつれて、新鮮な驚きをくれる本も少なくなる。

本のどこでもいいので見開き2ページを読んで、知らない概念や用語が5〜10個くらいある本が面白く感じられるのだという。

途中で読むのをやめた本を、改めて読み返して、すっごく面白い!と感じることはないのではないのかな。

というようなことが次第に分かってきた。

私の幸せは、満ち足りたひとりの時間にある。身体に痛いところがなく、ご飯をおいしく食べられて、よく眠れる。散歩して、読書して、サウナに行って、歌を歌う。ドラマ見て、時々映画やライブに行く。仕事はそこそこ。職場の人とは年に2回くらい一緒に食事に行く。月に1回か2回、友だちの誰かと食事に行く。

そういう生活に喜びを感じられるようになるくらいには、私も年をとった。

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